官僚制 【カンリョウセイ】🔗⭐🔉振
官僚制 【カンリョウセイ】
bureaucracy
整然と階層化された権限関係とそれに伴う責任を背景として,支配と
服従関係によって秩序づけられたピラミッド型の
組織制度をいう。そこには,組織目的達成に向けての合理的な規則による支配と,
職務の分業化および専門化による明確な階層性が存在する。すなわち,ピラミッドの頂点に立つのは全知全能の管理者であり,下方に向かって支配と服従を基本とする細分化された階層構造が形成される。各成員の職務は階層のなかでの地位に応じて細分化され専門化される。この階層構造のなかでは原則的には各成員はそれぞれただ一人の上司から命令を受ける。したがって,成員間のコミュニケーションや横のつながりは少なく,個人の裁量の余地も小さい。組織の能率と合理性を追求するうえで優れた管理システムであり,組織運営の基本理念であるということができるが,行き過ぎた官僚制は
没個性化による仕事からの疎外感や成員間の責任のなすりあいを生むもとにもなる。
→組織
◆角山剛




心理学辞典 ページ 388 での【官僚制 】単語。