観念失行 【カンネンシッコウ】
ideational apraxia
慣用していた道具の使用を意図した時に,その対象物を認知していて運動機能に問題がないのに正しく操作できない状態で,二説ある。一つは道具の操作の困難とするもので,金槌などの単一物体も操作できないものをさし,
大脳左半球
中心溝後方に病巣がある。もう一つはお茶入れなどの系列行為の際に,個々の要素的行動はできるが行為の系列性が障害されるものをさす。前者の個々の要素的行動の障害は観念運動失行に含める。左半球
頭頂葉後方部に病巣がある。
→失行 →神経心理学
◆佐々木和義