アパシー 【アパシー】🔗⭐🔉振
アパシー 【アパシー】
apathy
無感動,無感情,無関心,感情鈍麻を意味する。本来ならば,ある環境刺激に対して感動したり,興味をもったり,感情表現が生ずるものが,アパシーに陥るとこれらの反応が生起しない。アパシーはうつ病や
精神分裂病患者によくみられる症状であるが,現在では学生無気力症候群(student apathy)として心理学では注目を浴びている概念である。アパシー状態に陥った学生では,学業に対する意欲が完全に喪失し,自発的,能動的な行動が消失し,学業を続けることが不可能となる。わが国の大学生は少なからずアパシー状態に陥っているのであるが,学生がそのことに気がついていない場合が多い。アパシーの原因として,過酷な入試に備えての過剰学習や不本意入学による
不適応が指摘できる。
→五月病 →学習性無力感
◆山口正二


心理学辞典 ページ 37 での【アパシー】単語。