感覚性失語 【カンカクセイシツゴ】
sensory aphasia
失語症の代表的な類型の一つで,ウェルニッケ失語(Wernicke aphasia)ともいう。
大脳の
中心溝の後方に位置する第一側頭回後部を
ウェルニッケ領域といい,この部分および周辺部が損傷を受けることにより生じる。この失語の特徴は,言語の理解が障害を受けることであり,特に話し言葉を聴覚的に理解することが困難となる。発話は一般に流暢でプロソディ(
韻律)にも異常はないが,語が入れ替わる錯語や
ジャーゴンもみられ,書字や
読みの障害を伴うことも多い。
→失語 →ジャーゴン →運動性失語 →ウェルニッケ領域
◆谷本忠明