活動電位 【カツドウデンイ】
action potential
興奮性細胞(神経・筋など)が活動時に発生する一過性の
全か無かの法則に従う電位。神経では生体における情報の伝導を担い,筋では収縮に先立ち発生する。細胞膜に
臨界脱分極を越える電位変化を生じさせると自己再生的なナトリウム・イオンの流入が起き,細胞内の電位がゼロ電位を越える(オーバーシュート overshoot)。その後再分極し静止状態に戻る一連の過程。持続時間は神経では0.5〜1ミリ秒,骨格筋では5〜10ミリ秒であるが心筋では300ミリ秒におよぶ。
→イオン・チャネル →化学伝達 →興奮 →神経細胞 →分極
◆霜田幸雄