味の四面体 【アジノシメンタイ】🔗⭐🔉振
味の四面体 【アジノシメンタイ】
taste tetrahedron ; taste prism
歴史的にみると,基本味の概念は,地域,時代により多様であったが,ヘニング(Henning,H.1916b)は,基本味を甘味,塩味,酸味,苦味の四つとし,それぞれを正四面体の頂点に置いた味の四面体(味覚プリズムともいう)の考え方を提唱した。食物の種々の味は,四基本味の混合により作り出されるのであり,それは,味の四面体の表面または内部の一点で表せるとするものである。この考え方は,種々の色が赤,青,緑の適当な混合により作られるとする光の三原色の考え方と類似のものである。近年,
うま味はこのような味の四面体の外に配置されることが実験的に示され,うま味は四基本味の混合では作り出せない第五番目の基本味であると考えられるようになった。
→味覚 →うま味
→vid.文献
◆山本隆

心理学辞典 ページ 23 での【アジノシメンタイ】単語。