ロボトミー 【ロボトミー】
lobotomy
前頭葉に外科的侵襲を加えることによって精神症状の改善を図る治療法である。ポルトガルのモニス(Moniz, E.)が創始し,アメリカのフリーマン(Freeman, W.)とウォッツ(Watts, J. W.)によって改良され,全世界に普及した。日本では1942年新潟医科大学で追試され,戦後は一時主として
精神分裂病患者に対して試みられた。しかし,外科的侵襲は非可逆的で,
自発性の低下などの人格変化が生じる場合があり,また
向精神薬療法の発達もあって,現在ではほとんど行われていない。
→前頭葉 →精神分裂病 →抗精神病薬
◆横田正夫