連合 【レンゴウ】
association
第一義的には連合心理学の中心概念である観念の連合(
連想)をさすが,
ヴントが連合法則という場合は,心的要素としての
感覚や
簡単感情の結合に際して働く法則をさしている。
記憶の説明に連合を用いる例は古代にもあるが,17世紀の観念連合は元来が
生得説に対抗して
経験説を補強するために導入された認識論上の考えで,やがてこれを唯一の原理として精神現象を説明する連合心理学の体系が形づくられていったのである。心理学的原理としての連合は
行動主義者の
学習理論の基礎にもあり,原子論的な機械的結合の多くが連合とよばれる。
→連想
◆高橋澪子