抑うつ神経症 【ヨクウツシンケイショウ】🔗⭐🔉振
抑うつ神経症 【ヨクウツシンケイショウ】
depressive neurosis
悲哀,抑うつ,制止などのうつ状態を主症状とする
神経症。
内因性精神病の一つであるうつ病との鑑別が問題となる。抑うつ神経症は,
気分の日内変動がみられないこと,
人格障害を伴うことが多いこと,
不安や焦燥などの感情が強いこと,環境などの外的要因の変化に反応して症状が動揺しやすいこと,
抗うつ薬等の
薬物療法が効きにくいこと,
自責感などの症状は比較的軽いことなどによって概念的にはうつ病と区別されることになっているが,軽症のうつ病と抑うつ神経症を正確に鑑別することは臨床的には困難である。恋人・配偶者・肉親等自分にとって重要な意味をもつ人物との別離や,転居・転職・配置転換などによって今まで何らかの
愛着をもっていた環境を失うこと,自分のこれまでもっていた価値観の大きな変動などの,いわゆる
対象喪失が誘因となっていることが多い。
→神経症 →気分障害 →対象喪失
◆百瀬知雄










心理学辞典 ページ 2205 での【ヨクウツシンケイショウ】単語。