オペラント条件づけ 【オペラントジョウケンヅケ】🔗⭐🔉振
オペラント条件づけ 【オペラントジョウケンヅケ】
operant conditioning
スキナーは
条件づけを二分法的に分類し,それぞれ
レスポンデント条件づけ,オペラント条件づけと命名した。こうした分類は他の研究者によっても行われていて(表参照),名称・内容に若干の相違があっても,操作としては同じであることが多い。
図表
【定義】 有機体の自発した
オペラント行動に強化刺激を随伴させ,その反応頻度や
反応トポグラフィを変容させる条件づけの操作,およびその過程。餌で
強化することにより,ラットのレバー押し行動を増加させるのはその例。
弁別刺激 = オペラント反応 = 強化刺激という三項随伴性(three-term contingency)によって制御される。レスポンデント条件づけとの相違は,かつては反応系の差異に求められた(たとえば,レスポンデント条件づけの対象は自律性反応,オペラント条件づけでは骨格筋反応)が,その後の,両条件づけの交互作用(operant-Pavlovian interactions)をめぐる議論において,両者の内容的差異は不明確となった。現在における妥当な差異は操作的なもので,基本的には,レスポンデント条件づけが
条件刺激 =
無条件刺激という刺激 = 刺激間の
学習であるのに対し,オペラント条件づけはオペラント反応 = 強化刺激という反応 = 刺激間の学習であるというものである。
【種類】 オペラント行動の生起頻度の変容を目的とするものを狭義のオペラント条件づけ,反応トポグラフィの質的変容を目的とするものを反応形成(shaping)という。また,条件づけ操作により反応の生起頻度が増加すれば強化,減少すれば罰(punishment)である。
問題箱や跳躍台も,オペラント条件づけの一種(
離散オペラント手続)ではあるが,
スキナー箱における
自由オペラント手続が開発されると,オペラント条件づけの研究は格段に進展した。強化のスケジュールや刺激制御(
スティミュラス・コントロール)に関する成果はその最たるものである。
→オペラント行動 →レスポンデント条件づけ →随伴性 →強化 →強化子 →学習 →賞罰 →反応トポグラフィ →自由オペラント手続 →強化スケジュール《Blackman, D.1974;Ferster, C. B. & Skinner, B. F.1957;Honig, W. K. & Staddon, J. E. R.1977;小川隆1989;Reynolds, G. S.1975;佐藤方哉1976》
→vid.文献
◆山田恒夫
















心理学辞典 ページ 217 での【オペラントジョウケンヅケ】単語。