音の強さ 【オトノツヨサ】🔗⭐🔉振
音の強さ 【オトノツヨサ】
sound intensity
音の強さは,
音の伝播方向に垂直な面の単位面積を単位時間内に流れる音のエネルギーで表される。しかし,音の強さの測定は非常に困難なため,測定容易な音圧(sound pressure)で強度を示すのが普通である。音の強さの単位はW(ワット)/m2,音圧の単位はPa(パスカル)である。人間が聞くことのできる音の強さはほぼ10−12W/m2 から1W/m2,音圧で表すとほぼ2×10−5Paから20Paの範囲にわたる。この数値の範囲は広すぎて使用上不都合であること,ならびに,
フェヒナーの法則によれば感覚量は
刺激の強さの対数に比例するということから,音の強さのレベル(sound intensity level ; IL),あるいは音圧レベル(sound pressure level ; SPL)として
デシベル(dB)単位で表すことが考えられた。表すべき音の強さまたは音圧をI, Pとしたとき,I0(10−12W/m2),P0(2×10−5Pa)を基準の音の強さまたは音圧とすると,
音の強さのレベル dB=10 log10(I/I0)
音圧レベル dB=20 log10(P/P0)
こうすると,人間が聞くことのできる音の強度はほぼ0dBから120dBと書き表すことができる。
→可聴範囲
◆中村敏枝




心理学辞典 ページ 212 での【オトノツヨサ】単語。