音の高さ 【オトノタカサ】🔗⭐🔉振
音の高さ 【オトノタカサ】
pitch
音波の
周波数に関する
聴覚上の性質をいう。周波数を増すに従って
音は高く聞こえるが,強度などの影響も受ける。
純音の高さの
感覚尺度として
メル尺度とよばれる
比尺度がある。
複合音の高さはその基本周波数成分の高さに対応するといわれる。しかし,基本周波数成分を除去した複合音も,除去したはずの基本周波数成分に対応した高さに聞こえるというロー・ピッチ(low pitch)の問題もあり,単純ではない。音の持続時間も高さの知覚に影響する。純音の呈示時間が非常に短い場合,明確な高さをもたないクリック(雑音)として聞こえる。持続時間を長くしていくと,クリックの
音色をもちながら高さの印象を伴うクリック・ピッチの領域となり,さらに長くすると安定した高さをもつトーン・ピッチの領域に入る(たとえば1kHz以上の周波数の音では約10ミリ秒がトーン・ピッチの呈示時間閾いき)。短音の場合,立ち上がり,立ち下がりの特性によっても高さが影響を受ける。
→周波数 →純音 →複合音 →メル
◆中村敏枝









心理学辞典 ページ 211 での【オトノタカサ】単語。