メタ認知 【メタニンチ】🔗⭐🔉振
メタ認知 【メタニンチ】
metacognition
意図的・計画的な行動をスムースに遂行するためには,自己の
認知活動を監視し,行動目標にそって評価し制御する機能が必要と考えられる。メタ認知研究の淵源は,幼児が記憶
方略を教示された直後には有効に実行するのに,自発的には使用しない現象が
メタ記憶の欠如として説明されたところにある。しかし,今日では,認知ないしその過程の意識化にかかわるあいまいな概念として普及しており,ウェルマン(Wellman, H. M.1983)に従うと,認知過程に関する知識,自己の認知状態やその過程の評価,認知過程や方略の実行制御,認知活動に関連した感情的評価といった広範囲な心的事象を包摂するという。
学業不振児や知的
発達遅滞児のメタ認知の欠如,熟達者のメタ認知による洗練された方略制御が指摘され,メタ認知の能力は知的機能の発達や技能の
熟達化に伴って発現することが示されている。その獲得過程についてはいまだ明らかにはされていないが,それを説明する理論として
ヴィゴツキーの内面化の理論が改めて注目されている。
→プラン →方略 →モニタリング
→vid.文献
◆橋本憲尚







心理学辞典 ページ 2117 での【メタニンチ】単語。