眼 【メ】🔗⭐🔉振
眼 【メ】
eye
脊椎動物の
光受容器である眼は,魚類から哺乳類にいたるまで,基本的にはレンズ(
水晶体)とフィルム(
網膜)をもつカメラに似た構造をなす。図に人の眼の構造(左眼の水平断面)を示す。眼球の直径は約20mm余り,外側は鞏膜きようまくとよばれる厚さ約1mmの強い膜でできており,それによって眼球内の圧力(約2気圧)を保っている。眼球の前面に透明な
角膜があり,外界の光は角膜を通って,前眼房水,水晶体,
硝子体を経て網膜に達する。角膜表面および水晶体を通過することで光は屈折し,網膜上に結像する。鞏膜の下に脈絡膜とよばれる血管と色素に富む黒い膜があり,眼球内に光が洩れ入るのを防いでいる。脈絡膜は眼球の前面で
虹彩を形成する。虹彩の中心にある開口部が
瞳孔であり,瞳孔の大きさの変化によって光の量を調節する。瞳孔と虹彩の背後にカメラのレンズに相当する水晶体がある。光学系としての眼の光軸は,網膜の中心窩かを通る視軸からわずかに(約5°)ずれている。
図表
→角膜 →水晶体 →虹彩 →瞳孔 →瞳孔反応 →網膜
◆本田仁視








心理学辞典 ページ 2108 での【眼 】単語。