味細胞 【ミサイボウ】🔗⭐🔉振
味細胞 【ミサイボウ】
taste cell
味蕾みらいを構成する細胞で,味刺激を受容し,電気的変化に変換する働きをもつ。味細胞は味蕾周囲の上皮細胞から分化して形成される。味蕾を構成する細胞は形態学的特徴から大きく4種類に分けられる。味蕾の基底部で上皮細胞に接して基底細胞が存在し,それ以外のものはほぼ味蕾の長径にわたる長さをもつ細長い細胞で,電子密度の濃淡などから,
型細胞(暗調細胞),
型細胞(明調細胞),
型細胞に分類される。それぞれの細胞はよく似た形をしており,中央部に核をもち,味蕾先端部の味孔内にマイクロビリ(微小絨毛じゆうもう)といわれる細胞膜のひだを突き出している。このうち,味覚神経とシナプス結合を示す
型細胞が味刺激を受け取り,味覚情報を神経に伝達する味覚受容器と考えられている。味細胞の形成・維持には味覚神経が必須の働きを演ずる。すなわち,味覚神経を切断することにより,その神経の支配領域にある味蕾は数日のうちに消失してしまい,神経が末梢まで再生してきて,はじめて味蕾が再形成される。また,正常状態であっても,味蕾細胞は7〜10日の寿命で次々入れかわっている。
→味蕾 →味覚伝導路
◆山本隆





心理学辞典 ページ 2090 での【味細胞 】単語。