平衡感覚 【ヘイコウカンカク】🔗⭐🔉振
平衡感覚 【ヘイコウカンカク】
equilibrium sense
空間に対する身体の位置および運動についての
感覚。身体の回転や運動に対して内耳前庭の
半規管と耳石器に
受容器がある。身体の回転は,半規管の内部のリンパ液の流動をもたらし,
有毛細胞を刺激し
神経系に伝達されるが,他の感覚と異なり,これらの前庭器官は反射的に姿勢,運動を制御する反射器官であり,
大脳皮質に投射領が見出されていないため,
興奮が生じると各種の
反射(頭振盪しんとう,
眼球振盪,
姿勢反射)を通して,皮膚の圧覚,筋・腱の
深部感覚および内臓の圧迫感,血液循環の変化等により間接的に位置変化が感受される。そのため平衡感覚に代えて,前庭機能(vestibular function)とよばれることがある。自己がどのくらい傾いているかの知覚は,深部感覚(
自己受容感覚)特に反射的平衡回復の
運動感覚が重要である。これらの深部感覚は重量における
順応水準の形成や「場依存性」における
RFTとも関連する。
→RFT →順応水準 →眼球振盪 →平衡感覚伝導路 →前庭系 →有毛細胞
◆嶋田博行















心理学辞典 ページ 1987 での【平衡感覚 】単語。