不適応 【フテキオウ】🔗⭐🔉振
不適応 【フテキオウ】
maladjustment
生体が自然的環境,社会的環境あるいは自分自身の精神内界に対して,適合する
行動を十分にとれず,本人または社会にとって何らかの不利益を招いている状態をいう。適応行動が全くできないわけではなく,行動の内容が環境に対して不適切であったり,不十分であったりする場合が多く,異常適応,適応異常あるいは適応障害ともよばれる。一般に,人が社会的環境に対して,適切な行動がとれずに,心理的に不安定な状態を示す諸症状が現れている場合をさす。具体的には,(1)行動と環境との間にあつれき,反発など緊張状態がある,(2)精神内界が不安定で,不満感,挫折感がある,(3)環境への働きかけによっても,その結果が満足感,充実感をもたらさない,(4)環境への反応が後の行動を促すほどの有効性と反復性をもっていない,(5)その派生反応として各種
防衛機制を示す,などの特徴がみられる。
→適応 →不適応行動 →防衛機制
◆小林正幸


心理学辞典 ページ 1915 での【不適応 】単語。