非指示的精神療法 【ヒシジテキセイシンリョウホウ】🔗⭐🔉振
非指示的精神療法 【ヒシジテキセイシンリョウホウ】
nondirective psychotherapy
診断や指示をせず,もっぱら
クライエントの話に耳を傾けることに徹する
精神療法(心理療法,
カウンセリング)。
ロジャーズは,自分を表現することのできる受容的な場を提供されることによって,クライエントは自ら解決の糸口を見出し,問題を解決することができると主張し,非指示的精神療法を提唱した。この立場では,カウンセリングで最も必要なことは,解釈や指示や助言を与えることではなく,クライエントとの受容的な関係をつくることであるとされる。カウンセリングにおける治療的な人格変化の条件として,
カウンセラーが,(1)クライエントに無条件的肯定的な関心をもつこと,(2)クライエントを共感的に理解すること,および(3)カウンセラーとして純粋であることがあげられている。この立場では,起こっている事実よりも,クライエントがそれをどう捉えているか(主観の世界)がおもに問題にされる。
→非指示的カウンセリング →指示的療法
◆玉瀬耕治





心理学辞典 ページ 1836 での【非指示的精神療法 】単語。