反復発生説 【ハンプクハッセイセツ】🔗⭐🔉振
反復発生説 【ハンプクハッセイセツ】
theory of recapitulation
ヘッケル(Haeckel, E. H.1866)によって提唱された生物発生の原則で,ある動物の発生過程はそれよりも下等な動物からの
進化の過程の諸段階を反復・再現するというもので,一般に「個体発生は
系統発生を繰り返す」と表現される原則である。しかし,たとえば哺乳類では発生の初期段階からすでに複雑な構造を有し,より古い魚類の段階を反復しているとはいえず,現在では動物一般に普遍的な原則とは考えられていない。しかしこの説は心理学に多大の影響を与え,個人の心的
発達や
記憶が人類の系統進化を反映するという考え方を生み,これは
ユングの
元型にもつながっている。
→系統発生/個体発生 →進化
→vid.文献
◆太田裕彦






心理学辞典 ページ 1820 での【反復発生説 】単語。