エピソード記憶 【エピソードキオク】🔗⭐🔉振
エピソード記憶 【エピソードキオク】
episodic memory
時空間的に定位された自己の経験に関する
記憶のことをいう。「いつ」「どこで」という問に答えられるような記憶のことで,「昨晩はカレーライスを食べた」とか「高校時代に北海道に旅行した」とかいう記憶である。伝統的な実験室的記憶実験で,単語を呈示し,それを
再認法や
再生法で測定する場合の記憶も,その単語を見たということを想起しているので,エピソード記憶という。エピソード記憶に対して,教科書・百科辞典・辞書などに書いてある
知識の記憶を
意味記憶という。これらの知識は,獲得された時には,いつ,どこで,どのようにしてその知識を得たというエピソード記憶であったと考えられるが,その後,意味記憶化したと考えられる。同様に,自分の経験したことでも,何十年も昔のことは,エピソード記憶ではなく自己に関する知識として記憶していることもあり,この場合は,自分の経験でも意味記憶である。
→意味記憶 →自伝的記憶《太田信夫1988a》
→vid.文献
◆太田信夫





心理学辞典 ページ 176 での【エピソードキオク】単語。