脳血管障害 【ノウケッカンショウガイ】🔗⭐🔉振
脳血管障害 【ノウケッカンショウガイ】
cerebrovascular disease
脳の血液循環の異常によって生じる障害の総称。血管が破れる出血性と血管が詰まる閉塞性とに大別されるが,後者の方が出現率が高く,その比は1対3ともいわれている。脳内出血の原因は動脈硬化が多いが,他に動静脈奇形による出血,動脈瘤の破裂などがある。閉塞性はさらに脳血栓と脳塞栓とに分けられる。脳血栓は,動脈壁に凝固した血液がしだいに蓄積して詰まらせてしまう場合で,動脈硬化が生じた高齢者に多い。脳塞栓は,流れてきた栓子が引っかかって動脈をふさいでしまう場合で,栓子は他の箇所でできた血栓が剥がれたものが多い。脳血栓も脳塞栓も,詰まった血管の灌流域の細胞が壊死えしして脳軟化を起こすが,この状態を脳梗塞という。脳出血は,血液が凝固した血腫が周囲の組織を圧迫して機能障害を起こすが,血腫を除去すれば回復することもある。一方脳梗塞は,細胞が壊死しているために回復は望めない。
◆河内十郎

心理学辞典 ページ 1724 での【脳血管障害 】単語。