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ニューラル・ネットワーク     【ニューラルネットワーク】🔗🔉

ニューラル・ネットワーク     【ニューラルネットワーク】 neural network ; neural net  人間はのなかに複雑な神経回路網をもち,ありとあらゆる情報を処理している。この回路網をニューラル・ネットワーク(ニューラル・ネット)とよぶ。人間の行っている情報処理は従来のコンピュータの動作原理とは大きく異なる方式であると考えられる。ニューラル・ネットワークの研究は,人間が行っている情報処理の仕組を解明するための糸口として,人間の神経回路網の機能をコンピュータで再現するためのモデルが提案されて以来注目されている情報科学の一分野である。  人間の脳は生物学的に非常に複雑なニューラル・ネットワークを形成しており,パターン認識制御学習思考といった領域ではコンピュータよりもはるかに効率よく処理できることも事実である。ニューロン(neuron)とよばれる多くの神経細胞は,入力刺激に対して非線形的(一次関数などでは表現できない)な入出力関係を学習し,非線形な応答をする能力をもっている。生物学的な脳の構造は十分な数のニューロンとともに並列処理的な機能を備えており,他のニューロンの働きとともに全体として冗長性がある。複数のニューロンのうち,たとえば一つ,二つのニューロンの働きが故障しても結果として判定を誤る可能性の少ない構造のネットワークを構成している。  ニューラル・ネットワークの研究は,従来のコンピュータのアルゴリズムでは困難な問題を解くために,脳やニューロンおよびシナプスといった神経科学(neuroscience)の研究に着想を得て,それらのニューロンのもつ基本的かつ簡単な特徴を取り入れている。情報科学の立場からは,ニューラル・ネットワークのもつ並列学習処理能力を新しい技術の可能性として捉えている。その結果,ニューラル・ネットワークの技術を用い,構成したコンピュータをニューロコンピュータ(neurocomputer)とよび,ニューラル・ネットワークによる情報処理のことをニューロコンピューティングとよんで,生物学的な神経回路網(ニューラル・ネットワーク)と区別している。実際には両者を総称的にニューラル・ネットワークとよぶことが多い。 →神経細胞 →神経学 →神経生理学 →ニューロコンピューティング →情報処理《大田正光ほか1996;臼井支朗・岩田彰1995;齊藤勇・行場次朗1995→vid.文献 ◆菅野理樹夫

心理学辞典 ページ 1683 でのニューラルネットワーク単語。