二重分節 【ニジュウブンセツ】
double articulation
フランスの言語学者マルチネ(Martinet, A.)が提唱した概念。
発話は,まず意味をもつ単位,つまり
形態素に分割される。これを第一次分節とよぶ。次に,その「意味をもつ単位」は,それ自身意味はもたないが,意味を区別する単位,すなわち
音素へと分割される。これを第二次分節とよぶ,というもの。この二重分節によって,非常に限られた数の音素によって,膨大な数の形態素をつくり出すことが可能となるなど,
言語の経済性が実現される。
→形態素 →音素 →分節
◆久保智之