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S-R説     【エスアールセツ】🔗🔉

S-R説     【エスアールセツ】 stimulus-response theory ; S-R theory  刺激 = 反応学習説。何が学習されるのか,それは,刺激反応の結合である。その成立のために,刺激と反応の接近性(contiguity)の条件だけではなく,さらに強化の条件が必要である。すなわち,強化を必要とする説では,効果の法則を主張したソーンダイク習慣強度による連合の形成を提唱したハルがあげられる。強化を必要としない説では,たんに,刺激と反応の接近性による成立,しかも,ただ一回の試行で学習が成立すると説いたガスリー,また,パヴロフ条件づけの手続で情動反応の条件づけに成功したワトソンがあげられる。ワトソンは刺激と反応の連合は頻度(frequency)と新近性(recency)によって成立するとした。以上のように,S-R 論者の各主張に相違はあるが,共通するのは,学習されるのは刺激 = 反応の連合の形成という点である。 →効果の法則 →習慣強度 →接近説 →頻度の法則 →近時性の法則 ◆本吉良治

心理学辞典 ページ 166 でのエスアールセツ単語。