においのプリズム 【ニオイノプリズム】🔗⭐🔉振
においのプリズム 【ニオイノプリズム】
olfactory prism[E]; Geruchsprisma[G]
ドイツの心理学者ヘニング(Henning, H.1916a)は,心理学的実験に基づいてにおいを六つのグループに分け,その薬味臭,花香,果実香,樹脂臭,焦臭,腐敗臭を各頂点においたプリズムを作れば,どのグループにも属さないにおいはプリズムの面上の一点で表されると考えた。これが嗅覚プリズム説であるが,5または6臭から構成されるにおいを表現できない等の不合理な点があり,歴史的意味しかない。プリズムとは関係なく六つのにおいの分類はその時代のドイツ人あるいは欧州人の分類として意味がある。
→嗅覚
→vid.文献
◆斉藤幸子
心理学辞典 ページ 1668 での【ニオイノプリズム】単語。