トールマン 【トールマン】🔗⭐🔉振
トールマン 【トールマン】
Tolman, Edward Chace(1886-1959)
アメリカの心理学者。マサチューセッツ工科大学で工学関係の学位を得て後,ハーヴァード大学において心理学の学位を取得。カリフォルニア大学バークレー校でネズミを用いた実験に専念した。
ワトソンの
行動主義に共鳴,そこから出発したが,特色のある立場,目的的行動主義(purposive behaviorism)を展開した。
学習は,
サイン = ゲシュタルトの成立であると
認知過程の用語で説明した。
期待とか,確信,
認知地図など,我々が内的
表象として浮かぶ体験を用語として用いるため,その理論はたんなる類推にすぎないという非難を受けた。しかし彼は,これらの用語を
仲介変数として,それに対応する操作的な変数を決め,科学的な形式を整えることによってその難点を克服し理論を展開しようとした。この認知論的な立場と
ハルの行動理論の立場との論争をめぐって多くの実験が行われ学習理論に寄与した。トールマンは1949年,1種類以上の学習があることを提唱した。これは現在にも影響を与えている。
→vid.文献
◆本吉良治










心理学辞典 ページ 1648 での【トールマン】単語。