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てんかん     【テンカン】🔗🔉

てんかん     【テンカン】 epilepsy  てんかん発作を主症状とする慢性の大脳疾患。発病は乳幼児期に多く,3歳以下の発病が約 60% といわれる。発作は大脳灰白質神経細胞の異常放電が原因で起こり,その症状は多彩で,運動,意識知覚,および行動の異常として現れる。これらの発作は反復して起こるが,個人によってほぼ一定の形を取り,変化することは少ない。診断は臨床症状と特有の脳波所見によって決まる。大脳の神経細胞の異常放電は,脳波上に棘波きよくはあるいは棘・徐波として記録され特徴的な所見をつくる。これらのてんかん性の脳波異常は,発作時に限らず発作間欠時にも認められることが多い。低血糖,失神,アルコール痙攣,ヒステリー発作等でもてんかんに似た発作を認めるが,脳波異常の有無から鑑別が可能である。治療は主として抗てんかん薬による薬物療法であり,服薬によって85〜90% まで発作はコントロールできる。 →真性てんかん →てんかん発作《小林繁一1995;椎原弘章1995→vid.文献 ◆山登敬之

心理学辞典 ページ 1581 でのテンカン単語。