ティンベルヘン 【ティンベルヘン】🔗⭐🔉振
ティンベルヘン 【ティンベルヘン】
Tinbergen, Nikolaas(1907-88)
ヨーロッパにおいて,
ローレンツとともに比較行動学(
エソロジー)の確立に大きく貢献した一人。オランダのハーグ生まれ,ライデン大学とオックスフォード大学の教授をつとめる。1973年,ノーベル生理学医学賞受賞。なぜ動物はそのように行動するのか,つまり,
行動については,発達,因果関係,機能,進化の四つの問いかけをしなければならないと考えた。彼は,おもに鳥類や魚類を対象にして,
種に固有な行動とそれを解発する鍵(信号)刺激(
解発刺激)の関係を明らかにする研究を推し進め,種に固有な行動の発現を制御するメカニズムとして
生得的解発機構(IRM)の仮説を提出している。後年,動物研究での知見をもとに,自閉症児の行動研究にも取り組んだ。
→vid.文献
◆中道正之






心理学辞典 ページ 1557 での【ティンベルヘン】単語。