痛覚 【ツウカク】🔗⭐🔉振
痛覚 【ツウカク】
pain sensation
典型的には組織が損傷されるような
刺激に対して生じる
感覚。侵害性の刺激に対し応答する閾値いきちの高い
受容器は侵害受容器(nociceptor)とよばれる。侵害受容器には機械的刺激あるいは温度刺激のみに特異的に応答するものも発見されているが,最も数が多いのは機械的刺激,熱刺激,化学的刺激などのいずれにも応答するポリモーダル侵害受容器(polymodal nociceptor)である。侵害受容器は自由神経終末構造を示し,求心線維は細い有髄線維(Aδ線維)または無髄線維(C線維)である。痛みには速い鋭い痛みと遅い鈍い痛みの2種類の成分が存在するが,有髄線維は速い痛みを伝え無髄線維は遅い痛みを伝える。生化学的には痛みを引き起こす物質や鎮痛物質が発見されている。なかでも脳中における内因性モルヒネ様物質やその受容体の発見は重要である。この発見により痛みの中枢制御の機序が明らかとなってきた。
→アルゴメータ →関連痛 →ゲート・コントロール理論 →体性感覚系 →ドル尺度 →ドロリメータ →皮膚感覚 →皮膚感覚受容器
◆宮岡徹



心理学辞典 ページ 1542 での【痛覚 】単語。