中枢化 【チュウスウカ】
centralization
系統発生的にみて,動物が高等になると
神経系のなかに神経系全体に対して主導的役割を果たす中心的部分が分化してくること。たとえば,腔腸動物(ヒドラ)では
神経細胞の原型である介在細胞は体中に網目状に分散しているが(分散神経系),扁形動物(プラナリア)や環形動物(ミミズ)では体軸に沿って
神経節が発達し,頭部の脳神経節が主導的役割を果たすようになる(集中神経系)。軟体動物(タコ)では脳神経節,足神経節,内臓神経節が中心となり,他の神経節は少なくなる。
→脳 →大脳化
◆浜村良久