中枢神経系 【チュウスウシンケイケイ】🔗⭐🔉振
中枢神経系 【チュウスウシンケイケイ】
central nervous system
中枢神経系は,頭蓋腔と脊柱管のなかにある
脳と
脊髄から構成される。発生的に,中枢神経系は外胚葉に由来する。外胚葉はまず神経板から神経管を形成し,その一部が膨大して脳となり,その連続体が脊髄となる。膨大した部分は初め二つのくびれを生じ,前脳胞・中脳胞・後脳胞とよぶ三つの膨らみをつくる(一次脳胞期)。その後さらに屈曲し,五つの脳胞(終脳・間脳・中脳・後脳・髄脳)に分かれる(二次脳胞期)。最終的に前脳胞から終脳と
間脳,中脳胞から
中脳,後脳胞から
小脳と
橋きよう,髄脳(末脳ともいう)から
延髄ができる。このうち,終脳,間脳および中脳を合わせて
大脳という。それに対して,残りの橋,小脳,延髄を菱脳という。神経管の腔所は脳では脳室に,脊髄では中心管となる。これらには物質代謝をつかさどる脳脊髄液が満たされている。終脳は正中線にある大脳縦裂によって左右の
大脳半球に分かれる。終脳は,
大脳皮質と
大脳髄質および
大脳核からなる。
中枢神経系の機能的役割は,
末梢神経系から
受容器からの情報を得,その処理・加工を担い,末梢神経系を通じて
効果器に生体内外の刺激に適応するように効果器を働かす情報を伝えることであり,この過程のなかに高次精神過程が内在する。
→脳 →脊髄 →間脳 →中脳 →橋 →延髄 →小脳 →大脳 →大脳皮質 →大脳髄質 →大脳核 →末梢神経系
◆靱負正雄















心理学辞典 ページ 1506 での【中枢神経系 】単語。