中心転換 【チュウシンテンカン】🔗⭐🔉振
中心転換 【チュウシンテンカン】
recentering[E]; Umzentrierung[G]
ウェルトハイマーは知覚作用に対する
ゲシュタルト心理学の立場から,同じく
思考活動においても認知的構造に注目し,問題の解決,特に習慣や過去の解決方法のたんなる
再生である再生的思考に対立するものとしての
創造的思考,いわゆる
生産的思考の中核として,その問題が構成される枠組,構造を別の構造として見方を切り替えること,すなわち
再構造化を重要視した。たとえば平行四辺形の面積の算出法として突出部を切って不足部に移行することで長方形の面積に変換する場合があげられる。この再構造化は,問題への接近方法,視点,場面を説明する概念,よって立つ原理などを変更することによってもたらされる。こうした思考の方向の変更は,中心をはずした見方から問題の本質,正しい中心への移行であることから中心転換とよぶ。この同様の構想は,
ドゥンカーの
機能的固定,
ケーラーの
洞察,
コフカの場面の再体制化などの概念として受け継がれている。
→生産的思考 →再構造化 →ゲシュタルト心理学
◆高下保幸












心理学辞典 ページ 1505 での【中心転換 】単語。