知識 【チシキ】🔗⭐🔉振
知識 【チシキ】
knowledge
人間の「知ること」(knowing)にかかわる。古くから哲学や認識論でも取り扱われてきた。現代の心理学でも,理論によって知識の捉え方は異なる。
行動主義心理学では,別名「刺激 = 反応理論」(
S-R説)ともよばれるように,基本的には
刺激と
反応の
連合や結合の束のなかに知識をみていたといえる。
認知心理学における
情報処理アプローチでは,行動主義では不問にされた心の内的過程をコンピュータに見立て,
情報処理という観点から扱ったこともあって,知識とは最終的には
長期記憶に蓄積されるものとみたといえる。それに対して,
ピアジェの
認知発達理論では,より能動的な知識観があったとみられる。というのは,認知する主体には
認知構造(知識構造でもある)が想定され,それが環境と相互作用するなかで構成されていくとするからである。ここに,「知識は伝達されるのではなく,能動的に構成される」とする
構成主義の立場がみられる。この個人を基調とする個人的構成主義と異なり,
社会的構成主義では「知識は社会的に構成される」とする。このように,理論や理論の枠組(
パラダイム)が異なれば,それに応じて知識の見方も変わる。
→表象 →知識表象 →命題表象 →認知構造 →心的イメージ《菅井勝雄1992》
→vid.文献
◆菅井勝雄















心理学辞典 ページ 1482 での【知識 】単語。