タルド 【タルド】🔗⭐🔉振
タルド 【タルド】
Tarde, Jean Gabriel(1843-1904)
フランスの社会学者で,その業績は特に社会心理学に貢献した。裁判所の判事となり,犯罪学の分野でも仕事をした。晩年,コレージュ・ド・フランスの教授となる。社会行動の研究で,社会それ自体の独自性から出発する
デュルケムと鋭く対立して,タルドはその『模倣の法則』(1890)により,個人の心理学的な
模倣行動が内面から外面へ,また創意ある上層から下層などへと個人間に展開していくことから説明されるとした。タルドは,このように個人から出発し,模倣を介した各個人の集合を「公衆」とよぶ。タルドの模倣理論は,
マス・メディアとしての新聞の時代のものであり,現代の情報化の進んだ
マルチメディア時代では,丹念に見直しする価値がある。
→vid.文献
◆菅井勝雄




心理学辞典 ページ 1459 での【タルド】単語。