タルヴィング　　　　　【タルヴィング】 Tulving, Endel（1927-　） 　心理学者。エストニアに生まれ，大学生の時にカナダに移住。ハーヴァード大学でPh. D.を取得し，おもにトロント大学の教授として在職し，定年後は，トロント市内の老人医療研究所で大脳生理学的アプローチによる記憶研究に没頭している。タルヴィングは，この数十年間，つねに世界の記憶研究者をリードし続けている。彼は，主観的体制化，符号化特定性原理，エピソード記憶と意味記憶の区分，複数記憶システム論など，これまで多くの新しい概念を提唱している。このような彼の学界への貢献に対して，アメリカ心理学会（APA）は，1983年の栄誉賞を授与した。《Schacter, D. L. & Tulving, E.^１９９４》 →vid.文献 ◆太田信夫