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ダーウィニズム     【ダーウィニズム】🔗🔉

ダーウィニズム     【ダーウィニズム】 Darwinism  ダーウィン(Darwin, C. R.1859)が生み出した自然選択(natural selection)を中心とする進化論。基本的骨子は,(1)種内の個体間には形質(character ; trait)について違いがある(変異 variation),(2)生物は大きな繁殖力をもち次世代で繁殖に参加しうる個体数よりも多くの子どもを産み,この個体間で限られた資源をめぐって競争がなされる,(3)その結果ある形質をもった個体が他の個体よりも多くの子孫を残すということが起こる(自然選択),(4)こうして親の特徴が次世代へと伝えられ進化的変化が生じる,というものである。ダーウィニズムは目的論的要素を排除し進化の機械論的説明を可能にした。ダーウィニズムの受容には紆余曲折があったが,弱点であった遺伝の問題もその後の遺伝学や分子生物学,生態学などの進展により支持・補強され,現在では進化の総合学説(synthetic theory)に発展して進化論の主流となっている。総合学説では獲得形質の遺伝,定向進化説,進化の跳躍説の三つを基本的に否定している。 →進化 →ラマルキズム《Boakes, R. A.1987;Mayr, E.1991;太田邦昌1991→vid.文献 ◆太田裕彦

心理学辞典 ページ 1437 でのダーウィニズム単語。