大脳辺縁系 【ダイノウヘンエンケイ】🔗⭐🔉振
大脳辺縁系 【ダイノウヘンエンケイ】
limbic system
大脳
新皮質の内側にあり,
間脳や
大脳(基底)核を取り囲むようにして存在する領域。
古皮質の扁桃体,梨状皮質,
原皮質の
海馬,
中隔,
中間皮質の
帯状回,海馬傍回,鉤からなる。情動脳としてよく知られている。
脳幹,間脳あるいは大脳皮質
連合野と線維連絡があり,脳幹から内界情報を受け取り,大脳皮質連合野経由の外界情報と統合することによりその情動的評価を行い,出力として間脳あるいは脳幹に信号を送り,
情動行動や
本能行動およびそれらに付随する
内分泌・自律神経反応の発現を調節する。また
学習・
記憶機能に重要な役割を果たしており,海馬や扁桃体の破壊で著明な学習・記憶障害が起きる。海馬ニューロンの
長期増強反応は学習・記憶の細胞モデルとしてその細胞分子機構が詳しく研究されている。情動調節に関しては,扁桃体は
恐怖反応,海馬は
不安反応に関係する。また中隔―海馬系は
脳内自己刺激が有効な部位であり,
報酬系としても知られている。
→海馬 →扁桃核 →帯状回 →中隔核
◆粟生修司





















心理学辞典 ページ 1431 での【大脳辺縁系 】単語。