相同/相似 【ソウドウ/ソウジ】
homology / analogy
もともとは比較形態学の基本的概念で,相同とは生物体の部分間に形態学的に等価な関係がある場合(例:コウモリの翼と鳥類の翼)をいい,逆に相似とは異種生物間でもともと相同でない部分が同じ機能を有するために類似の形態を取るようになった場合(例:鳥類の翼と昆虫類の翅)をいう。
エソロジーでは動物の行動に対しても相同/相似の概念を適用しているが,決定の基準が形態学の基準とは一致しない面がみられ,この点についてさまざまな議論がなされている。
→エソロジー
◆太田裕彦