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インパルス     【インパルス】🔗🔉

インパルス     【インパルス】 impulse  神経細胞膜の脱分極が一定の臨界値を超える時に発生する持続時間の短い(1〜5ミリ秒),大きな(60〜100mV)脱分極性の膜電位変化。インパルスは活動電位あるいはスパイク電位の同義語として用いられることが多いが,特に神経の軸索を伝導するスパイク電位についてのよび方である。すなわち細胞膜の1局所が興奮し,そこに発生した活動電位が原因となって隣り合う細胞膜に次々と活動電位が発生し興奮が伝導されるとき,伝導される活動電位をインパルスとよぶ。インパルスは急速なナトリウム・イオンの細胞内流入とそれに続くカリウム・イオンの細胞外流出によって生じる。軸索直径が大きいほどインパルスの伝導速度も大きく,また軸索の周りを髄鞘がとりかこんでいる有髄神経線維は無髄線維にくらべて伝導速度が大きい。 →活動電位 →軸索 →興奮 →スパイク電位 →脱分極/過分極 →ナトリウム説 →全か無かの法則 ◆吉村由美子

心理学辞典 ページ 127 でのインパルス単語。