身体失認 【シンタイシツニン】
asomatognosia
体性感覚には異常がないが,自己の身体についての空間像や,身体の位置関係の認知が障害されている状態。病巣は
頭頂葉,
後頭葉移行部とされており,優位半球損傷の場合には両側性身体失認(手指失認,身体部位失認,左右見当識障害)が生じ,劣位半球損傷の場合には半側身体失認(半身無視)が生じる。手指失認と身体部位失認では呼称もポインティングもできない。半側身体失認の場合,マヒがないのに身体半側を無視し,使わない。
→身体図式 →失認 →神経心理学
◆佐々木和義