自律神経系 【ジリツシンケイケイ】🔗⭐🔉振
自律神経系 【ジリツシンケイケイ】
autonomic nervous system
機能の大部分が
大脳の支配から比較的独立しているという考えから名づけられ,内臓器官などにある
平滑筋や心臓の筋肉さらに分泌腺を支配する
神経系である。自律神経系は,
交感神経系と
副交感神経系とに区別される。交感神経は胸髄および腰髄上部の脊髄前根から発し,副交感神経は
脳幹と第二〜四仙髄より出る。また節後線維末端シナプスにおいて交感神経の大部分ではノルアドレナリン,副交感神経では
アセチルコリンが主情報を伝達する。交感神経系と副交感神経系の機能は多くの場合拮抗的に作用する。一般的に交感神経はエネルギーを発散するのにつごうのよい方向に働き,副交感神経はエネルギーを蓄積する方向に働く。この拮抗作用により臓器の機能を調節し,活動状態をちょうど良い状態に保つ,いわゆる
ホメオスタシスを維持するように働く。この調節作用は非常緊急事態(戦闘・闘争・恐怖)において著明になる。
→アセチルコリン →ホメオスタシス
◆横田正夫








心理学辞典 ページ 1114 での【自律神経系 】単語。