異方性 【イホウセイ】🔗⭐🔉振
異方性 【イホウセイ】
anisotropy
対象の置かれた空間的位置や方向に依存して,対象の大きさや形が異なって
知覚されることがある。これを知覚の異方性という。
視空間では,絵画平面における上方に対する下方の過大視(ジャストロー錯視など),同平面における横線に対する縦線の過大視(
垂直・水平錯視など),天頂方向に対する水平線方向にある対象の過大視(
月の錯視など)などが異方性を示す例である。
触空間では,腕に沿った方向よりも腕を横切った方向において小さい二点弁別閾いき(
触空間閾)が得られる。また腕のこの2方向に沿って間隔の等しい2点を刺激したとき,腕に沿った方向よりも腕を横切った方向においてその点間距離が大きく感じられる。
→空間知覚
◆東山篤規






心理学辞典 ページ 106 での【異方性 】単語。