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条件つき弁別学習     【ジョウケンツキベンベツガクシュウ】🔗🔉

条件つき弁別学習     【ジョウケンツキベンベツガクシュウ】 conditional discrimination learning  条件つきで識別する学習のこと。実験心理学で多用される訓練手続を念頭においた用語である。識別の手がかりになる物理的な特徴を弁別刺激(discriminative stimulus)とよび,識別を学ぶことを弁別学習(discrimination learning)とよぶ。弁別学習の課題の例として,トランプのカードのうち,ハート印の描いてある方を選べば正解,スペード印の方を選べば誤り,という課題があるとしよう。こうした課題の学習は,単純弁別学習(simple discrimination learning)とよばれる。それに対し,検査者が「ハート」と言った時にハート印を選び,「スペード」と言った時にはスペード印を選べば正解という課題があるとしよう。こうした課題の学習を,条件つき弁別学習とよぶ。「もし…ならば,…しなさい」(if, then)の規則の学習だともいえる。ヒトの日常の学習場面には,条件つき弁別学習の事例が豊富にある。そのために,さまざまな条件つき弁別学習を区別するために,学習課題の性質によって区分けした用語が用いられる。見本合わせ法孤立項選択学習,などである。 →弁別 →弁別閾 →般化 →同時弁別 →継時弁別 →強制選択法 →見本合わせ法 →孤立項選択学習 ◆松沢哲郎

心理学辞典 ページ 1057 でのジョウケンツキベンベツガクシュウ単語。