広辞苑の検索結果 (43)
すり【刷・摺】🔗⭐🔉振
すり【刷・摺】
①絹布に模様をすりつけること。
②印刷すること。また、そのでき工合。
すり‐あげ【摺上げ・磨上げ】🔗⭐🔉振
すり‐あげ【摺上げ・磨上げ】
刀剣の茎先なかごさきを切り取って短くすること。また、その刀剣。→大摺上おおすりあげ
すり‐あし【摺り足】🔗⭐🔉振
すり‐あし【摺り足】
足の裏を地面から離さず、するようにして歩くこと。
すり‐あわせ【摺合せ】‥アハセ🔗⭐🔉振
すり‐あわせ【摺合せ】‥アハセ
①〔機〕高精度な平面を作るための手仕上げ作業。表面を摺合せ定盤で摺り合わせ、きさげで削って仕上げる。
②それぞれの意見や案を出し合い調整してゆくこと。
⇒すりあわせ‐じょうばん【摺合せ定盤】
すりあわせ‐じょうばん【摺合せ定盤】‥アハセヂヤウ‥🔗⭐🔉振
すりあわせ‐じょうばん【摺合せ定盤】‥アハセヂヤウ‥
定盤の一種。盤面を正しい平面にした鋳鉄製平板で、裏に多くの力骨ちからほねを鋳出して歪ひずみが生じないようにしてある。
摺合せ定盤
⇒すり‐あわせ【摺合せ】

すり‐うす【磨臼・摺臼】🔗⭐🔉振
すり‐うす【磨臼・摺臼】
籾摺もみすり用の臼。上下2個の円筒形の臼で、上臼を回転させて両臼の間で籾を摺り、籾殻を取り去る。古くは木製。のちには竹または木で上下の臼の外囲を作り、強粘土に食塩をまぜて詰め、両臼の摩擦面に樫製の歯を植えつけたものが現れ、これを土臼・唐臼とううすとも呼ぶ。すりす。するす。〈倭名類聚鈔16〉
すり‐うるし【摺漆】🔗⭐🔉振
すり‐うるし【摺漆】
漆塗の一種。綿や布を用いて漆を薄く摺りつけるもの。木目の美しさを出しつつ堅牢性を高めたり、蒔絵・上塗のつや出しをしたりするために施す。
すり‐え【摺絵】‥ヱ🔗⭐🔉振
すり‐え【摺絵】‥ヱ
染め草を布にすりつけて出した模様。
すり‐お【摺尾】‥ヲ🔗⭐🔉振
すり‐お【摺尾】‥ヲ
矢羽の一種。黒地に白くかすった斑ふのあるもの。
すり‐おろ・す【磨り下ろす・摺り下ろす】🔗⭐🔉振
すり‐おろ・す【磨り下ろす・摺り下ろす】
〔他五〕
すって細かくする。「ニンニクを―・す」
すり‐がい【摺貝】‥ガヒ🔗⭐🔉振
すり‐がい【摺貝】‥ガヒ
(→)螺鈿らでんに同じ。
すり‐かたぎ【摺形木】🔗⭐🔉振
すり‐かたぎ【摺形木】
(→)版木はんぎに同じ。
すり‐がね【擦鉦・摺鉦】🔗⭐🔉振
すり‐がね【擦鉦・摺鉦】
(→)当り鉦がねに同じ。
すり‐かりぎぬ【摺狩衣】🔗⭐🔉振
すり‐かりぎぬ【摺狩衣】
山藍・鴨跖草つきくさなどで摺模様を出した狩衣。伊勢物語「―の袂に書きつけける」
すり‐ぎぬ【摺衣】🔗⭐🔉振
すり‐ぎぬ【摺衣】
(→)「すりごろも」に同じ。枕草子295「その日、靫負の佐の―瑩ようする」
すり‐きり【摩切り・摺切り】🔗⭐🔉振
すり‐きり【摩切り・摺切り】
①こすって切ること。
②金銭などを使い果たすこと。無一物。また、その人。〈日葡辞書〉
③粉や粒のものを容器のふちでならして、ちょうど一杯にすること。「―1杯」
すり‐き・る【摩り切る・摺り切る】🔗⭐🔉振
すり‐き・る【摩り切る・摺り切る】
[一]〔他五〕
①布などを、すって切る。こすって切る。
②金銭などをすっかり使い果たす。
[二]〔自下二〕
⇒すりきれる(下一)
すりこ‐ぎ【擂粉木・摺子木】🔗⭐🔉振
すりこ‐ぎ【擂粉木・摺子木】
①擂鉢で物を擂するのに使う棒。多くは山椒の木を用いる。すりぎ。れんぎ。あたりぎ。
②僧侶をののしっていう語。転じて、一般に人をののしっていう語。傾城買二筋道「この―めら」
③(使用するに従って短くなることから)進歩せずにかえって退歩する人を嘲っていう語。
⇒すりこぎ‐あたま【擂粉木頭】
⇒すりこぎ‐かくし【擂粉木隠し】
⇒擂粉木で芋を盛る
⇒擂粉木で腹を切る
すり‐こそで【摺小袖】🔗⭐🔉振
すり‐こそで【摺小袖】
摺模様の小袖。
すりこ‐ばち【摺粉鉢】🔗⭐🔉振
すりこ‐ばち【摺粉鉢】
(→)「すりばち」に同じ。沙石集5「心太こころぶとにぞ似たりける。―にさし入れて」
すり‐こみ【摺込み・摩込み】🔗⭐🔉振
すり‐こみ【摺込み・摩込み】
摺り込むこと。
⇒すりこみ‐ぞめ【摺込染】
すりこみ‐ぞめ【摺込染】🔗⭐🔉振
すりこみ‐ぞめ【摺込染】
染色法の一つ。平板上に張った布帛ふはくの上に型紙をおき、その上から染料液を含ませた刷毛はけで、種々の色を摺り込んで文様を染め出すこと。また、その布帛。すりぞめ。
⇒すり‐こみ【摺込み・摩込み】
すり‐こ・む【摺り込む・摩り込む】🔗⭐🔉振
すり‐こ・む【摺り込む・摩り込む】
[一]〔他五〕
①(薬・染料などを)こすってしみこませる。「軟膏なんこうを―・む」
②すり砕いて入れまぜる。
[二]〔自四〕
へつらって機嫌をとる。ごまをする。歌舞伎、善悪両面児手柏「十四の年から桑名屋へ、小間遣ひから―・んで、挙句がお前をたらしこみ」
すり‐ごろも【摺り衣】🔗⭐🔉振
すり‐ごろも【摺り衣】
山藍やまあいや鴨跖草つきくさなどの汁で種々の文様を布帛ふはくに摺り付けて染め出した衣。信夫摺しのぶずり・山藍摺・萩の花摺などがある。すりぎぬ。伊勢物語「春日野の若紫の―」
すり‐し【摺師】🔗⭐🔉振
すり‐し【摺師】
①摺模様を作ることを業とする人。
②木版を摺る職人。
すり‐すいかん【摺水干】🔗⭐🔉振
すり‐すいかん【摺水干】
摺模様のある水干。
すり‐ぞめ【摺染】🔗⭐🔉振
すり‐ぞめ【摺染】
(→)摺込染すりこみぞめに同じ。
すり‐つ・く【摺り付く】🔗⭐🔉振
すり‐つ・く【摺り付く】
〔他下二〕
摺って色をつける。万葉集7「衣に―・け着む日知らずも」
すり‐づくし【摺尽し】🔗⭐🔉振
すり‐づくし【摺尽し】
染め草の汁で種々に模様を摺り出したもの。義経記1「あひあひ引柿したる―の直垂ひたたれ」
すり‐つけぎ【擦付木・摺付木】🔗⭐🔉振
すり‐つけぎ【擦付木・摺付木】
(明治期の語)マッチのこと。
すり‐つづみ【摺鼓・揩鼓】🔗⭐🔉振
すり‐つづみ【摺鼓・揩鼓】
古代の雅楽の打楽器。インド起源の鼓の一種で、中国から奈良時代に唐楽とともに伝来した答臘鼓とうろうこの和名。左手で支え、右手の指で革面をすって鳴らす。鎌倉時代以降廃絶。かいこ。〈倭名類聚鈔4〉
摺鼓

すり‐ばかま【摺袴】🔗⭐🔉振
すり‐ばかま【摺袴】
山藍・鴨跖草つきくさなどを摺り付けて種々の文様を染め出した袴。多く舞人が着用する。拾遺和歌集雑秋「―すりに遣はしけるを」
すり‐はく【摺箔】🔗⭐🔉振
すり‐はく【摺箔】
金箔や銀箔を糊などで生地に接着させ、文様を表現する技法。また、そういう裂きれで仕立てた能装束の着付。御伽草子、鉢かづき「上には―の御小袖」
能装束・摺箔
撮影:神田佳明(所蔵:彦根城博物館)

すり‐び【擦火・摺火】🔗⭐🔉振
すり‐び【擦火・摺火】
燧石ひうちいしを火打金ひうちがねですって出す火。きりび。
⇒すりび‐うち【擦火打】
すり‐ぼとけ【摺仏】🔗⭐🔉振
すり‐ぼとけ【摺仏】
仏・菩薩・天部などの画像を、単独に、あるいは多数組み合わせて紙や布に木版刷したもの。印仏。
すり‐も【摺裳】🔗⭐🔉振
すり‐も【摺裳】
摺絵すりえの裳。栄華物語月宴「大海の―打ち出したるに」
すり‐もどろか・す【摺りもどろかす】🔗⭐🔉振
すり‐もどろか・す【摺りもどろかす】
〔他四〕
乱れ模様を摺りつけて染める。枕草子119「青色の襖あお、紅のきぬ、―・したる水干といふ袴を着せて」
すり‐もの【刷物・摺物】🔗⭐🔉振
すり‐もの【刷物・摺物】
①版ですったもの。印刷物。「―を配る」
②摺物絵の略。
⇒すりもの‐え【摺物絵】
すりもの‐え【摺物絵】‥ヱ🔗⭐🔉振
すりもの‐え【摺物絵】‥ヱ
暦・俳句・狂歌などに絵をそえて一枚摺りにしたもの。文化・文政(1804〜1830)頃流行した。
⇒すり‐もの【刷物・摺物】
すり‐もよう【摺模様】‥ヤウ🔗⭐🔉振
すり‐もよう【摺模様】‥ヤウ
すりつけて染め出した模様。
す・る【刷る・摺る】🔗⭐🔉振
す・る【刷る・摺る】
〔他五〕
①型木をあてて布地に模様を染め出す。万葉集7「春さらばいかなる色に―・りてば良けむ」
②版木や活版などにインクや絵具をつけ、紙をあてて字・絵を写しとる。印刷する。日葡辞書「ハンニスル、また、ハンギヲスル」。「版画を―・る」
する‐すみ【摺墨・磨墨】🔗⭐🔉振
する‐すみ【摺墨・磨墨】
(磨って使うからいう)墨。
[漢]摺🔗⭐🔉振
摺 字形
〔手(扌)部11画/14画/3202・4022〕
〔音〕ショウ〈セフ〉(呉)(漢)
〔訓〕する
[意味]
する。こする。印刷する。「摺本すりほん」
▷日本で「搨とう」(=刷る)と誤った用法。原義は、折りたたむ。

明鏡国語辞典の検索結果 (11)
すり‐あし【▼摺り足】🔗⭐🔉振
すり‐あし【▼摺り足】
〘名〙 足の裏で地面・畳などをするようにして静かに歩くこと。また、その歩き方。
すり‐あわ・せる【▼摺り合わせる】━アハセル🔗⭐🔉振
すり‐あわ・せる【▼摺り合わせる】━アハセル
〘他下一〙 いくつかの案や意見などを突き合わせて調整する。
「両者の見解を━必要がある」
[名]すり合わせ
関連語
大分類‖考える‖かんがえる
中分類‖比較‖ひかく
すり‐きり【擦り切り・▼摺り切り】🔗⭐🔉振
すり‐きり【擦り切り・▼摺り切り】
〘名〙 粉や粒状のものを量るとき、盛り上がった部分を取り去って容器の縁と同じ高さにならすこと。また、その状態。
「スプーン━一杯の砂糖」
すり‐き・る【▽摩り切る・▼摺り切る】🔗⭐🔉振
すり‐き・る【▽摩り切る・▼摺り切る】
〘他五〙
❶ こすって切る。
「やすりで鎖を━」
❷ 財産・金銭などを使い果たす。無一文になる。
「身代しんだいを━」
すり‐き・れる【擦り切れる(▽摩り切れる・▼摺り切れる)】🔗⭐🔉振
すり‐き・れる【擦り切れる(▽摩り切れる・▼摺り切れる)】
〘自下一〙 物と物とが何度もこすれ合って切れる。
「ズボンのすそが━」
[文]すりき・る(下二)
関連語
大分類‖減る‖へる
中分類‖消耗‖しょうもう
すりこ‐ぎ【▼擂り粉木(▼摺り子木)】🔗⭐🔉振
すりこ‐ぎ【▼擂り粉木(▼摺り子木)】
〘名〙 すり鉢に入れたものをすりつぶすのに使う、先の丸い棒。れんぎ。すりぎ。あたりぎ。
「━で腹を切る(=不可能なことのたとえ)」
◇サンショウの木が良材とされる。
すり‐ぬ・ける【擦り抜ける・▼摺り抜ける】🔗⭐🔉振
すり‐ぬ・ける【擦り抜ける・▼摺り抜ける】
〘自下一〙
❶ 人ごみや狭い所を他の人や物にふれそうになりながら通り抜ける。
「雑踏を━」
❷ うまくつくろって窮地をのがれる。
「口裏を合わせて追及を━」
関連語
大分類‖移動‖いどう
中分類‖通過‖つうか
すり‐ばち【▼擂り鉢・▼摺り鉢】🔗⭐🔉振
すり‐ばち【▼擂り鉢・▼摺り鉢】
〘名〙 すりこぎで食品をすりつぶすのに用いる鉢。漏斗ろうと状に上が開いた陶器で、内側に縦の刻み目がある。当たり鉢。
すり‐もの【刷り物(▼摺り物)】🔗⭐🔉振
すり‐もの【刷り物(▼摺り物)】
〘名〙 版木を用いてすったもの。また、一般に、印刷したもの。印刷物。
「報告を━にして配る」
す・る【刷る(▼摺る)】🔗⭐🔉振
す・る【刷る(▼摺る)】
〘他五〙
❶ 版木などに墨や絵の具をつけて紙などに当て、こするようにして写し取って、その物を作る。
「版画を━」
「錦絵[浮世絵]を━」
「芋版で年賀状を━」
表記「摺る」とも書くが、今は「刷」でまかなう。
❷ 印刷して、その物を作る。
「謄写版でクラスの文集を━」
「輪転機で新聞を━」
「初版は一万部━」
◆「擦る」「掏る」「剃る」と同語源。
可能刷れる
[名]刷り
す・る【擦る・▽摩る・▽磨る・▼摺る・▼擂る】🔗⭐🔉振
す・る【擦る・▽摩る・▽磨る・▼摺る・▼擂る】
〘他五〙
❶ 〖擦〗ある物に他の物を強くふれあわせて動かす。こすりつける。
「マッチを━」
❷ 〖摺〗手などを前後にこすり合わせる。
「蠅はえが手を━足を━」
❸ 〖摩・磨〗ある物の表面に他の物を押しつけて繰り返し動かす。また、そのようにしてある物を作る。
「硯すずりで墨を摩る」
「ワサビを摩る」
「玉を磨る」
「やすりで磨って仕上げる」
語法「墨をごしごしと摩る/墨を濃く摩る」では、前者は硯に固体の墨をこすりつける意、後者はこすりつけて墨汁を作る意。
表記こする意で「摩」、みがく意で「磨」と使い分けるが、一般にかな書きも多い。書道では「磨」も好まれる。
❹ 〖擂〗すり鉢・石うすなどに入れ、強く押しつけて細かく砕く。
「すり鉢でゴマを━」
「石うすで小麦を細かく━・りつぶす」
「上役にゴマを━(=おもねりへつらう)」
❺ 〖摩〗賭かけ事などで不本意に金を使ってしまう。
「競馬で全財産を━」
可能擦れる
新明解国語辞典の検索結果 (3)
すりあし【摺り足】【摺足】[0][2]🔗⭐🔉振
すりあし【摺り足】【摺足】[0][2]
足の裏を地面に摺りつけるようにして静かに歩くこと。
すりえ【摺り餌】【摺餌】スリヱ[0][2]🔗⭐🔉振
すりえ【摺り餌】【摺餌】スリヱ[0][2]
小鳥に与える、すりつぶした えさ。
すりきり【摺り切り】【摺切】[0]🔗⭐🔉振
すりきり【摺り切り】【摺切】[0]
粉状・粒状の物を、さじや入れ物のふちまで、平らにならして、ちょうど一杯にすること。
「―一杯」
山盛り

広辞苑+明鏡国語辞典+新明解国語辞典に「摺」で始まるの検索結果。もっと読み込む