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re・demp・tion[ridémpʃn](英和)🔗🔉

re・demp・tion[ridémpʃn] n.買い〔受け〕戻し;身受け;償却;救出 (rescue);(キリストによる)罪のあがない,救い (salvation);埋合せ.

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贖罪🔗🔉

贖罪 (しょくざい) redemption 英語 Erl?sung ドイツ語 r?demption フランス語 主としてキリスト教で用いられる宗教用語。元来は、犯した罪に対して償いをするという意味の法的な概念であるが、とくに人格的な神概念が明確であったユダヤ・キリスト教的な伝統においては、神に対して人間が犯した罪が償われて、両者の敵対関係が和解されることを意味するようになった。この場合に、自分の力では償いをすることができない人間にかわって、犠牲{いけにえ}が捧{ささ}げられ、その代価によって失われたものがふたたび買い戻されるという意味で贖{あがな}いといわれた。『旧約聖書』においては祭司の手によって動物が犠牲として捧げられることによって贖罪がなされた(たとえば贖罪羊{スケープゴート})。『新約聖書』では、大祭司としてのイエス・キリストが自分を十字架で犠牲として捧げることによって、一度限り決定的な贖罪がなされて、永遠に有効なものとなったと説かれ、パウロにおいては、そこに神の義の主張と愛のできごとの相交わるできごとがあるとされている。このイエス・キリストの十字架における贖罪は、歴史上種々の強調点をもって理解されてきた。  たとえばアンセルムスは、人間にかわって罪の償いをなしたキリストに対して神から与えられる報償が、キリストにかわって人間に与えられて贖罪が成立したという満足説を唱え、同時代のアベラールは、キリストの死を人間を道徳的に感化して新しい歩みへと向けさせる愛の最高の表現だとする道徳感化説を説いた。宗教改革者は、人間は元来神の怒りの刑罰を受けなくてはならない罪深い存在であるが、キリストは十字架において人間にかわってその刑罰を受け、それによって刑罰を免れた人間の贖罪が成り立つという刑罰代償説を主張した。近代においては、神の怒りとか刑罰などについて批判的な見解が多く、キリストの死を神の愛の表現、倫理的模範などと理解することが多くなったが、現代に至って、とくに弁証法神学者たち(バルト、ブルンナーなど)は宗教改革者の贖罪理解を復活させ、アウレンは贖罪における勝利者キリストを強調している。→いけにえ →供犠 →スケープゴート <熊澤義宣> 【本】G・アウレン著、佐藤敏夫・内海革訳『勝利者キリスト――贖罪思想の主要な三教理の歴史的な研究』(1982・教文館)

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