複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (2)

はん‐がん【斑岩】🔗🔉

はん‐がん斑岩】 斑状構造を有する火成岩。一般に黄色・白色・灰色で、アルカリ長石・石英などを斑晶とし雲母・角閃石かくせんせきを含む。→石英斑岩⇒はんがん‐こうしょう【斑岩鉱床】

はんがん‐こうしょう【斑岩鉱床】‥クワウシヤウ🔗🔉

はんがん‐こうしょう斑岩鉱床‥クワウシヤウ 珪長質斑岩の貫入に伴って形成された鉱床。銅・錫・タングステン・モリブデン・金などの鉱床がある。 ⇒はん‐がん【斑岩】

大辞林の検索結果 (1)

はん-がん【斑岩】🔗🔉

はん-がん [1] 【斑岩】 完晶質で細粒の石基中に多くの斑晶を含む斑状の火成岩。石英斑岩・花崗(カコウ)斑岩など。

日本大百科の検索結果 (2)

斑岩🔗🔉

斑岩 (はんがん) porphyry ポーフィリーともいう。広い意味では化学組成にかかわりなく、小さい結晶(ときにはガラスを含む)の集合体である石基と多数の斑晶からなる火成岩をいう。斑晶は石英、長石、雲母{うんも}など。石基がガラスを含まなければ造岩鉱物の類似した深成岩の岩石名を前につけて花崗{かこう}斑岩(花崗岩ポーフィリー)、閃長{せんちよう}斑岩(閃長岩ポーフィリー)、石英閃緑斑岩(石英閃緑岩ポーフィリー)などといい、ガラスを含むなら火山岩の岩石名を前につけて安山岩ポーフィリー、デイサイトポーフィリーなどという。また斑晶の鉱物の名を前につけて石英斑岩といった使い方もする。狭い意味ではカリ長石の斑晶を含む斑状組織の火成岩をさす。斑岩は岩脈や岩床などの貫入岩、あるいは火山岩として産出する。 <千葉とき子>

斑岩銅鉱床🔗🔉

斑岩銅鉱床 (はんがんどうこうしょう) 斑状組織をもつ花崗{かこう}岩質貫入岩体に関係して形成された鉱染状、細脈網状の銅鉱床。鉱床の形はきのこ状、円柱状など多様で、岩株の頂部や周縁部に形成されていることが多い。一般に、銅品位は低いが、一鉱床で埋蔵鉱量が数億トンから10億トンという大きな鉱床があり、大規模採掘に適している。鉱石採掘量が1日当り数万トンから10万トンという大鉱山がある。この型の鉱床は中生代以降のアルプス造山帯に多く、とくに環太平洋造山帯には多数の鉱床が発見されている。北アメリカ大陸西部、南アメリカ大陸のアンデス山脈、フィリピン、パプア・ニューギニア、ソロモン諸島には多くの鉱床があるが、日本列島には経済性のある鉱床はまだ発見されていない。新生代の鉱床はパキスタン、イラン、ルーマニア、ブルガリアなどにも発見されている。一方、北アメリカ大陸東部、オーストラリア、旧ソ連地域、中国には古生代や中生代などやや古い地質時代の鉱床が分布する。鉱石鉱物は黄銅鉱、黄鉄鉱、磁鉄鉱のほか輝水鉛鉱や金を少量伴うことがある。また、銅鉱物をほとんど伴わない斑岩モリブデン鉱床、斑岩錫{すず}鉱床、斑岩タングステン鉱床なども知られている。この型の鉱床は、地殻の浅い所に貫入してきた珪長{けいちよう}質マグマが冷却する過程で、マグマに含まれていた水が放出され、それに含まれた金属分が沈殿して形成されたものである。→鉱床 <武内寿久祢>

広辞苑+大辞林+日本大百科斑岩で始まるの検索結果。