広辞苑の検索結果 (1)
ふらん‐き【孵卵器】🔗⭐🔉振
ふらん‐き【孵卵器】
卵を人工的に孵化させるのに用いる器具。温度・湿度・換気の調整と卵の回転・移動などの機能をもつ。
⇒ふ‐らん【孵卵】
大辞林の検索結果 (2)
ふらん-き【孵卵器】🔗⭐🔉振
ふらん-き [2] 【孵卵器】
給温・換気・回転など卵の孵化に必要な条件を保つ装置。
ふらんき【孵卵器】(和英)🔗⭐🔉振
ふらんき【孵卵器】
an incubator.
日本大百科の検索結果 (1)
孵卵器🔗⭐🔉振
孵卵器
(ふらんき)
incubator
鳥類の卵を入れて人工的に孵化させる装置をいう。一般に利用されている孵卵器は鶏卵用のものである。中国やエジプトでは2000年以上も前から原始的な孵卵器で人工孵化を行っていた。現在の改良された孵卵器には平面式と立体式があり、どちらも母鶏の抱卵時と同様な条件をつくりだす。平面式は小形で100〜500卵ほど入卵するもので、立体式は1000〜数万卵まで収容できる。平面式、立体式ともに器内には、卵座、温度調整器、湿度を保つための水盤、孵化用発生座などがある。平面式は卵座は一段しかないが、立体式は棚状に多数の卵座があり、大形のものは孵卵区と発生区が別室になっている。種卵は卵座上に鈍端を上にして斜めに並べる。孵卵温度は37〜38度Cが最適である。立体式は送風機または枠型の空気攪拌{かくはん}器で器内温度を一定に保つが、平面式はこの装置がなく上方から輻射{ふくしや}熱で加温するので下端のほうが上端より温度が低くなるため、立体式より約1度C高くする。器内の湿度はそれほど厳密でなく水盤によって最適相対湿度である40〜70%の範囲に保たれる。孵卵中は換気をよくし、酸素濃度は空気と同じ21%ぐらい、二酸化炭素は1%以下に抑える。また卵殻膜に胚{はい}の絨毛{じゆうもう}膜が付着して胚が死亡するのを防ぐため転卵を行う。平面式では1日に4〜6回手で行い、立体式では1日に8〜10回卵座ごと手動または自動的に40〜45度ずつ回転させて転卵させる。18日目に孵化用発生座に移して21日目に孵化させる。→人工孵化 <西田恂子>
広辞苑+大辞林+日本大百科に「孵卵器」で始まるの検索結果。