広辞苑の検索結果 (26)
うし【大人】🔗⭐🔉振
うし【大人】
①領有し、支配する人の称。転じて、貴人の尊称。ぬし。〈神代紀下訓注〉
②師匠・学者の尊称。玉くしげ「わが鈴の屋の―」
おお‐にんずう【大人数】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐にんずう【大人数】オホ‥
(オオニンズとも)人数が多いこと。多人数。「―の宴会」
おおひと‐やごろう【大人弥五郎】オホ‥ラウ🔗⭐🔉振
おおひと‐やごろう【大人弥五郎】オホ‥ラウ
九州地方の巨人伝説に出る人名。
おとな【大人】🔗⭐🔉振
おとな【大人】
①十分に成長した人。(元服または裳着もぎが済み)一人前になった人。成人。源氏物語桐壺「―になり給ひて後は、…御簾みすの内にも入れ給はず」。「体だけは―なみだ」↔子供。
②考え方・態度が老成しているさま。分別のあるさま。源氏物語若紫「そもそも女は人にもてなされて―にもなり給ふものなれば」。「あの青年はなかなか―だ」
③女房などの頭かしらに立つ人。更級日記「我はいと若人にあるべきにもあらず、また―にせらるべきおぼえもなく」
④子供がだだをこねたりせず、おとなしいさま。「いい子だから―になさい」
⑤痘瘡の異称。〈日葡辞書〉
⇒おとな‐がい【大人買い】
⇒おとな‐ごころ【大人心】
⇒おとな‐ごと【大人事】
⇒おとな‐っぽ・い【大人っぽい】
⇒おとな‐なみ【大人並】
⇒おとな‐やく【大人役】
おとな‐おとな・し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとな‐おとな・し【大人大人し】
〔形シク〕
いかにもおとなびている。源氏物語薄雲「御年よりはこよなう―・しうねびさせ給ひて」
おとな‐がい【大人買い】‥ガヒ🔗⭐🔉振
おとな‐がい【大人買い】‥ガヒ
玩具付きの菓子など子供向けの商品を、大人が高額をつぎこんで大量に買いこむことをいう俗語。
⇒おとな【大人】
おとな‐く・れる【大人くれる】🔗⭐🔉振
おとな‐く・れる【大人くれる】
〔自下一〕
大人ぶる。ませる。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―・れたるふり」
おとなげ‐な・い【大人気無い】🔗⭐🔉振
おとなげ‐な・い【大人気無い】
〔形〕[文]おとなげな・し(ク)
大人らしくない。子供っぽい。思慮のある人らしくない。浄瑠璃、国性爺合戦「刃でむかふは―・し」。「子供相手のけんかとは―・い」
おとな‐ごころ【大人心】🔗⭐🔉振
おとな‐ごころ【大人心】
おとならしい心。世なれている心。狭衣物語3「御―もうれしく思ひきこえさせ給へれば」
⇒おとな【大人】
おとな‐ごと【大人事】🔗⭐🔉振
おとな‐ごと【大人事】
痘瘡。おとな。日葡辞書「ヲトナゴトヲスル」
⇒おとな【大人】
おとなし・い【大人しい】🔗⭐🔉振
おとなし・い【大人しい】
〔形〕[文]おとな・し(シク)
①大人びている。源氏物語紅葉賀「今日よりは―・しくなり給へりや」
②年長者らしい。重だったさまである。源氏物語葵「御前なる―・しき人など」
③(「温和しい」とも当てる)おちついて穏やかである。従順である。「―・い子供」「―・く引き下がる」
④けばけばしくなく、すなおで落ち着いている。「―・い色」
おとなし‐やか【大人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし‐やか【大人しやか】
①大人びたさま。謡曲、隅田川「年の程十二三ばかりなる幼い者…―に申し、念仏四五返唱へ」
②年長者らしくしっかりしているさま。平家物語12「―ならむものの、聖の行きあはむ所まで六代を具せよといへかし」
③落ち着いてしとやかなさま。「―な娘」
おとな‐だ・つ【大人立つ】🔗⭐🔉振
おとな‐だ・つ【大人立つ】
〔自四〕
大人びて見える。年長者らしさが表れる。枕草子120「―・ちたる人の、いやしからぬ声のしのびやかなるけはひして」
おとな‐っぽ・い【大人っぽい】🔗⭐🔉振
おとな‐っぽ・い【大人っぽい】
〔形〕
(子供や若者が)大人びているさま。「―・い服装」
⇒おとな【大人】
おとな‐なみ【大人並】🔗⭐🔉振
おとな‐なみ【大人並】
子供であるが、大人と同様であること。「言うことだけは―」
⇒おとな【大人】
おとな‐はずか・し【大人恥かし】‥ハヅカシ🔗⭐🔉振
おとな‐はずか・し【大人恥かし】‥ハヅカシ
〔形シク〕
知恵が大人にもまさっている。大人も顔負けするほどだ。好色一代男1「世之介十二より声も替りて、―・しく」
おとな・びる【大人びる】🔗⭐🔉振
おとな・びる【大人びる】
〔自上一〕[文]おとな・ぶ(上二)
大人らしくなる。からだつきや考え方などが一人前になる。源氏物語賢木「御年の程よりは―・び美しき御様にて」。「―・びた口ぶり」
おとな‐ぶ・る【大人ぶる】🔗⭐🔉振
おとな‐ぶ・る【大人ぶる】
〔自五〕
大人のような態度をする。
おとな‐やく【大人役】🔗⭐🔉振
おとな‐やく【大人役】
大人としての役目。また、一人前の大人。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「これなうお亀、年はいかねど男を持てば―」
⇒おとな【大人】
たい‐じん【大人】🔗⭐🔉振
たい‐じん【大人】
①体の大きい人。巨人。
②一人前に成長した人。丁年ていねん以上の人。おとな。成人。↔小人。
③徳の高い立派な人。人となる道「ただ―のみその徳を全くすべし」↔小人。
④身分や官位の高い人。秋夜長物語「おびたたしき―高客の来る勢あり」
⑤大名。また、公家。北条五代記「たとへば一万騎持ちたる―あり」
⑥父や師匠・学者の敬称。
⇒たいじん‐くんし【大人君子】
⇒たいじん‐こく【大人国】
⇒大人は大耳
⇒大人は赤子の心を失わず
たいじん‐くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん‐くんし【大人君子】
徳の高い人。有徳の人。
⇒たい‐じん【大人】
たいじん‐こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん‐こく【大人国】
体の大きな人が住むという想像上の国。「ガリヴァー旅行記」の巨人国の類。
⇒たい‐じん【大人】
○大人は大耳たいじんはおおみみ🔗⭐🔉振
○大人は大耳たいじんはおおみみ
徳の高い人は細かな事をいちいち耳にとめない。
⇒たい‐じん【大人】
○大人は赤子の心を失わずたいじんはせきしのこころをうしなわず🔗⭐🔉振
○大人は赤子の心を失わずたいじんはせきしのこころをうしなわず
[孟子離婁下]徳の高い人は、赤子のように純真な心を失わない。また、一国の君主たるものは、その民の心を失わない。
⇒たい‐じん【大人】
だい‐じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい‐じんぶつ【大人物】
偉大な性格をそなえた人。大器量の人。偉人。
だい‐にん【大人】🔗⭐🔉振
だい‐にん【大人】
おとな。成人。年齢によって料金を変える場合などにいう。↔小人しょうにん
大辞林の検索結果 (25)
うし【大人】🔗⭐🔉振
うし [1] 【大人】
(1)貴人・富者などを敬っていう語。「太子に啓して曰く,―何ぞ憂へますこと甚しき/日本書紀(履中訓)」
(2)師や学者または先人を尊敬していう語。「今茲(ココ)に開ける梅暦は為永―の吉書始めにして/人情本・梅児誉美(後)」
おお-にんずう【大人数】🔗⭐🔉振
おお-にんずう オホ― [3] 【大人数】
〔「おおにんず」とも〕
人数が多いこと。大勢。多人数。
⇔小人数
「―で押しかける」
おとな【大人】🔗⭐🔉振
おとな [0] 【大人】
(1)十分に成長して,一人前になった人。成人。
⇔こども
「―になる」
(2)考え方や態度が一人前であること。青少年が老成していること。「年は若いが,なかなか―だ」「君の考えもだいぶ―になったね」
(3)元服をすませた人。成人。「―になり給ひて後は,ありしやうに,御簾(ミス)の内にも入れ給はず/源氏(桐壺)」
おとな-げ【大人気】🔗⭐🔉振
おとな-げ [0] 【大人気】
(下に打消の語を伴って)おとならしさ。おとなとしての落ち着きや分別。「―のない行為」
→おとなげない
おとな-ごと【大人事】🔗⭐🔉振
おとな-ごと 【大人事】
天然痘。「―ヲスル/日葡」
おとな-なみ【大人並(み)】🔗⭐🔉振
おとな-なみ [0] 【大人並(み)】
子供であるが,大人同様であること。「この子も背丈だけは―だ」
おとなおとな・し【大人大人し】🔗⭐🔉振
おとなおとな・し 【大人大人し】 (形シク)
(1)いかにも大人らしい。大人びて落ち着いている。「かたちもいと―・しうきよげなり/宇津保(国譲下)」
(2)年輩である。「綾ゆるされぬは例の―・しきは,無紋の青色/紫式部日記」
おとなげ-な・い【大人気ない】🔗⭐🔉振
おとなげ-な・い [5] 【大人気ない】 (形)[文]ク おとなげな・し
大人としての思慮分別がない。大人らしくない。「子供を相手に―・いことをする」
[派生] ――さ(名)
おとな-し・い【大人しい】🔗⭐🔉振
おとな-し・い [4] 【大人しい】 (形)[文]シク おとな・し
〔「おとな(大人)」の形容詞化〕
(1)性格が穏やかで素直だ。落ち着いて静かだ。「―・く話し合う」
(2)派手でなく落ち着いていて好ましい。「―・いデザイン」
(3)大人である。年長である。「年も―・しかんなり/平家 12」
(4)いかにも年長者らしい。「かしこなる―・しき人して,書かせてあり/蜻蛉(上)」
(5)大人っぽい。大人びている。「世の常の十四,五よりは―・しく/平家 12」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
おとな-じ・みる【大人じみる】🔗⭐🔉振
おとな-じ・みる [5] 【大人じみる】 (動マ上一)
大人のような様子になる。大人っぽくなる。「―・みた口をきく」
おとなし-やか【大人しやか】🔗⭐🔉振
おとなし-やか [4] 【大人しやか】 (形動)[文]ナリ
(1)落ち着いて穏やかなさま。「―な女性」
(2)年長者らしくしっかりしているさま。「あはれ―ならんものの,聖の行きあはん所まで六代を具せよといへかし/平家 12」
(3)(年齢の割に)大人びているさま。一人前の大人であるさま。「しるしに柳を植ゑて賜はり候へと,―に申し/謡曲・隅田川」
おとな-だ・つ【大人立つ】🔗⭐🔉振
おとな-だ・つ 【大人立つ】 (動タ四)
いかにも年長者らしくみえる。「受領など―・ちぬるも/枕草子 58」
おとなっ-ぽ・い【大人っぽい】🔗⭐🔉振
おとなっ-ぽ・い [5] 【大人っぽい】 (形)
大人のようである。大人のように見える。「―・い服装」
おとな-はずか・し【大人恥づかし】🔗⭐🔉振
おとな-はずか・し ―ハヅカシ 【大人恥づかし】 (形シク)
大人の方が顔負けするくらいに大人びている。「世之介十二より声も替りて―・しくはづるとはなくに/浮世草子・一代男 1」
おとな・びる【大人びる】🔗⭐🔉振
おとな・びる [4] 【大人びる】 (動バ上一)[文]バ上二 おとな・ぶ
(1)年をとって,だんだん大人らしくなる。「学校を出たら急に―・びてきた」
(2)相当の年配になる。年が老ける。「―・び給へれどなほ花やぎたる所つきて/源氏(柏木)」
おとな-ぶ・る【大人ぶる】🔗⭐🔉振
おとな-ぶ・る [4] 【大人ぶる】 (動ラ五[四])
いかにも大人のように振る舞う。「―・った態度」
たい-じん【大人】🔗⭐🔉振
たい-じん [0] 【大人】
(1)体の大きい人。巨人。
(2)おとな。だいにん。
(3)徳の高い人。度量のある人。人格者。大物。「―の風格がある」
(4)身分・地位の高い人。「政治界の―とならんか/福翁自伝(諭吉)」
(5)師匠・学者を敬っていう語。うし。
たいじん=は大耳(オオミミ)🔗⭐🔉振
――は大耳(オオミミ)
度量のある人は細かなことをいろいろ聞きとがめない。大名は大耳。
たいじん=は赤子(セキシ)の心を失わず🔗⭐🔉振
――は赤子(セキシ)の心を失わず
〔孟子(離婁下)〕
(1)高徳の人は,純粋な心をいつまでも失わない。
(2)徳のある君主は,民のことを常に心にかけ,その気持ちを理解している。
たいじん-くんし【大人君子】🔗⭐🔉振
たいじん-くんし [5] 【大人君子】
度量が広く徳の高い人。
たいじん-こく【大人国】🔗⭐🔉振
たいじん-こく [3] 【大人国】
大きな体をした人間が住んでいるという想像上の国。巨人国。
だい-じんぶつ【大人物】🔗⭐🔉振
だい-じんぶつ [3] 【大人物】
品性に優れ,度量が広い偉大な人物。
⇔小人物
だい-にん【大人】🔗⭐🔉振
だい-にん [0] 【大人】
おとな。風呂屋などの料金の区別に用いる場合は,中学生以上をいう。たいじん。
→中人(チユウニン)
→小人(シヨウニン)
おとな【大人】(和英)🔗⭐🔉振
だいじんぶつ【大人物】(和英)🔗⭐🔉振
だいじんぶつ【大人物】
a great man.
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