広辞苑の検索結果 (42)
おお【大】オホ🔗⭐🔉振
おお【大】オホ
〔接頭〕
①広大または多量の意を表す。「―川」「―雪」↔小こ・お。
②尊敬または讃美の意を表す。「―君」「―江戸」
③程度が大きくはげしい意を表す。「―あわて」「―いばり」
④血筋の順序で、上位の意を表す。「―おじ」
⑤重要の意を表す。「―勝負」
⑥最後極限の意を表す。「―晦日」「―詰め」
⑦全体にわたる意を表す。「―づかみ」
おお‐あしらい【大あしらい】オホアシラヒ🔗⭐🔉振
おお‐あしらい【大あしらい】オホアシラヒ
おおまかにあしらうこと。丁重にもてなさないこと。
おおい【大・正】オホイ🔗⭐🔉振
おおい【大・正】オホイ
〔接頭〕
⇒おおき[二]2・3。「大監物おおいおろしもののつかさ」「正三位おおいみつのくらい」↔少すない↔従ひろい
おおい‐なる【大いなる】オホイ‥🔗⭐🔉振
おおい‐なる【大いなる】オホイ‥
(オオキナルの音便)大きい。大変な。
おおいなるいさん【大いなる遺産】オホイ‥ヰ‥🔗⭐🔉振
おおいなるいさん【大いなる遺産】オホイ‥ヰ‥
(Great Expectations)ディケンズの小説。1860〜61年刊。貧しい孤児ピップの人間的成長を通じて、金銭欲につかれたヴィクトリア朝の社会と人間を批判。
おおいなるげんえい【大いなる幻影】オホイ‥🔗⭐🔉振
おおいなるげんえい【大いなる幻影】オホイ‥
(La grande illusion フランス)フランス映画の題名。J.ルノワール監督、1937年作。第一次大戦でドイツの捕虜となったフランス軍飛行士らがスイスに脱走する物語で、国家を超えるヒューマニズムと反戦精神を描く。ジャン=ギャバンら出演。
おおい‐に【大いに】オホイ‥🔗⭐🔉振
おおい‐に【大いに】オホイ‥
〔副〕
(オオキニの音便)非常に。はなはだ。たくさん。「―努力してほしい」「―楽しんだ」
おお‐かぶり【大かぶり】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐かぶり【大かぶり】オホ‥
(大いに毛氈もうせんをかぶるの意)大しくじり。洒落本、古契三娼「知れると―さ」→毛氈をかぶる
おおき【大】オホキ🔗⭐🔉振
おおき【大】オホキ
(多シと同源のオホ(大)シの連体形。音便によりオホイとなる)
[一]〔名〕
①大きいこと。竹取物語「海の上にただよへる山、いと―にてあり」
②甚だしいこと。竹取物語「み命の危さこそ―なる障りなれば」
[二]〔接頭〕
①大きい、偉大な、の意。万葉集3「古の―聖」。万葉集20「―海のみなそこ深く」
②同官で上位のもの。天武紀上「大納言おおきものもうすつかさ蘇賀果安臣」↔少すなき。
③(「正」と書く)(位階は、古く大・広に分かれたので)正位。古今和歌集序「―みつのくらゐ柿本人麻呂」↔従ひろき
おおき・い【大きい】オホキイ🔗⭐🔉振
おおき・い【大きい】オホキイ
〔形〕
(室町以後の語。オホキを形容詞化したもの)
①(物の形にいう)容積・身長などが多くの場所を占めている。かさ張っている。狂言、千鳥「―・うはござれども、そこさへ千鳥ぢやと思し召せば済む事でござる」。「―・い荷物を背負う」
②量が多い。程度がはなはだしい。ひどい。狂言、長光「人の太刀に手を掛くるとは―・い盗人めぢや」。「身代が―・い」「声が―・い」「―・く違う」
③範囲が広い。規模がすぐれている。「―・い計画」
④包容力がある。度量がある。「人物が―・い」
⑤年齢が上である。「―・い姉さん」「―・くなったら」
⑥大げさである。「―・いことをいう」
おおき‐な【大きな】オホキ‥🔗⭐🔉振
おおき‐な【大きな】オホキ‥
〔連体〕
(室町以後の語。文語オホキナリの連体形から)大きい。「小さいからだに―望み」「―事をいう」↔小さな。
⇒おおきな‐かお【大きな顔】
⇒おおきな‐ものがたり【大きな物語】
⇒大きなお世話
⇒大きな口を利く
○大きなお世話おおきなおせわ🔗⭐🔉振
○大きなお世話おおきなおせわ
いらぬお節介はかえって迷惑だ。
⇒おおき‐な【大きな】
おおきな‐かお【大きな顔】オホキ‥カホ🔗⭐🔉振
おおきな‐かお【大きな顔】オホキ‥カホ
①いばった顔つき。「―をして出入りする」
②悪いことをしながら平然とした様子をするさま。「―でいる」
⇒おおき‐な【大きな】
○大きな口を利くおおきなくちをきく🔗⭐🔉振
○大きな口を利くおおきなくちをきく
その人にはふさわしくない大きな事を言う。大きな口をたたく。「よくもそんな大きな口が利けたものだ」
⇒おおき‐な【大きな】
おおきな‐ものがたり【大きな物語】オホキ‥🔗⭐🔉振
おおきな‐ものがたり【大きな物語】オホキ‥
(grand récit フランス)リオタールの用語。キリスト教・啓蒙主義的理性・マルクス主義などの大きなイデオロギーのこと。
⇒おおき‐な【大きな】
おおき‐に【大きに】オホキ‥🔗⭐🔉振
おおき‐に【大きに】オホキ‥
〔副〕
(室町時代以後の語。文語オホキナリの連用形から)
①非常に。大いに。迷惑なことを非難し、また皮肉にいう時にも使う。「―お世話だ」
②「おおきにありがとう」の略。関西地方などで広く使われる。
おおき‐やか【大きやか】オホキ‥🔗⭐🔉振
おおき‐やか【大きやか】オホキ‥
大きい感じのするさま。おおがら。源氏物語少女「―なるわらはの」
おお・し【大し】オホシ🔗⭐🔉振
おおずけ‐な・い【大づけない】オホヅケ‥🔗⭐🔉振
おおずけ‐な・い【大づけない】オホヅケ‥
〔形〕
おとなげない。浄瑠璃、伽羅先代萩「―・うて哀れなり」
おお‐だら【大だら】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐だら【大だら】オホ‥
(「大だんびら」の転)幅のひろい刀。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「男の丸腰も見苦しいと、―腰にぼつ込む所を」
おお‐どた【大どた】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐どた【大どた】オホ‥
(取引用語)相場がちょうどで、端数のないこと。金額が大きい場合にいう。
おお‐とろ【大とろ】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐とろ【大とろ】オホ‥
マグロのとろのうち、最も脂肪分に富み濃厚な味の部分。
おお‐どろ【大どろ】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐どろ【大どろ】オホ‥
歌舞伎囃子の一つ。どろどろを大きく(強く)打つもの。幽霊・妖怪などの出入に用いる。大どろどろ。
おお‐のら【大のら】オホ‥🔗⭐🔉振
おお‐のら【大のら】オホ‥
大のなまけもの。浄瑠璃、長町女腹切「やあ此の半七の―めは」
おっき・い【大っきい】🔗⭐🔉振
おっき・い【大っきい】
〔形〕
(オオキイの促音化)大きい。「―・い車」
だい【大】🔗⭐🔉振
だい【大】
(呉音。漢音はタイ)
①おおきいこと。おおきいもの。おおきさ。「声を―にする」「あずき―」↔小。
②(中・少に対する)最上級のもの。「―納言」
③程度の甚だしいこと。おおいに。「―の酒好き」「―嫌い」
④美称また敬称として用いる。「大兄たいけい」
⑤同名のものを区別するとき、上位または一次的な方に添える語。「―戴」「―デュマ」
⑥大の月。太陽暦で31日、太陰暦で30日である月。日葡辞書「コノツキハダイデゴザル」
⑦太閤検地以前の地積の単位。1段の3分の2、すなわち240歩。大歩だいぶ。→小→半。
⑧大学の略。
⇒大なり小なり
⇒大の虫を生かして小の虫を殺す
⇒大は小を兼ねる
たい‐し‐た【大した】🔗⭐🔉振
たい‐し‐た【大した】
〔連体〕
①非常な。大変な。おどろくべき。「―人数だ」「―ものだ」
②(打消を伴って)とりたてていうほどの。「―事はない」
たい‐し‐て【大して】🔗⭐🔉振
たい‐し‐て【大して】
〔副〕
①(明治期の用法)大いに。非常に。
②(打消を伴って)とりあげていうほど。それほど。「―面白くない」
だい‐それ‐た【大それた】🔗⭐🔉振
だい‐それ‐た【大それた】
〔連体〕
甚だしく道理からはずれた。とんでもない。けしからぬ。浄瑠璃、伽羅先代萩「下郎めが―偽り言」。「―事をしでかす」
だい‐だい【大大】🔗⭐🔉振
だい‐だい【大大】
大きなさま。
⇒だいだい‐てき【大大的】
だいだい‐てき【大大的】🔗⭐🔉振
だいだい‐てき【大大的】
きわめて大がかりに物事を行うさま。「―に宣伝する」
⇒だい‐だい【大大】
○大なり小なりだいなりしょうなり🔗⭐🔉振
○大なり小なりだいなりしょうなり
大きかろうが小さかろうが。大小に拘わらず。程度の差こそあれ。多少は。大なれ小なれ。
⇒だい【大】
だい‐の【大の】🔗⭐🔉振
だい‐の【大の】
〔連体〕
①体も大きく良識もある一人前の。「―おとな」
②非常な。たいへんな。「―好物」
⇒だいの‐おとこ【大の男】
だいの‐おとこ【大の男】‥ヲトコ🔗⭐🔉振
だいの‐おとこ【大の男】‥ヲトコ
一人前の男のことを強調していう語。「―が泣くんじゃない」
⇒だい‐の【大の】
だい‐の‐こ【大の子】🔗⭐🔉振
だい‐の‐こ【大の子】
小正月の祝木いわいぎ。削り掛けの一種。東海地方で豊産のまじないに用いる。「だいのほこ」と呼ぶ地方もある。
だい‐の‐じ【大の字】🔗⭐🔉振
だい‐の‐じ【大の字】
①漢字の「大」という字。また、その形に似たもの。特に、人が手足をひろげて上向きに寝転んだ姿。
②「大文字だいもんじの火」のこと。
だい‐の‐つき【大の月】🔗⭐🔉振
だい‐の‐つき【大の月】
太陽暦で31日、太陰暦で30日の日数のある月。太陽暦では、1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月。↔小の月
だい‐の‐ほこ【大の矛】🔗⭐🔉振
だい‐の‐ほこ【大の矛】
(→)「大の子」に同じ。
○大の虫を生かして小の虫を殺すだいのむしをいかしてしょうのむしをころす🔗⭐🔉振
○大の虫を生かして小の虫を殺すだいのむしをいかしてしょうのむしをころす
やむを得ない時には、大きいものを救うために小さいものを犠牲にする。小の虫を殺して大の虫を助ける。「大を生かして小を殺す」とも。
⇒だい【大】
○大は小を兼ねるだいはしょうをかねる🔗⭐🔉振
○大は小を兼ねるだいはしょうをかねる
[春秋繁露度制]大きいものは小さいものの代りにも用いることができる。
⇒だい【大】
[漢]大🔗⭐🔉振
大 字形
筆順
〔大部0画/3画/教育/3471・4267〕
〔音〕ダイ(呉) タイ(漢)
〔訓〕おおきい・おおいに・おお= (名)おおき・ひろ・ひろし
[意味]
①形や規模がおおきい。(対)小。「大の男」「大の月」「声を大にする」「大は小を兼ねる」「大地・大海たいかい・大金たいきん・巨大・拡大・大事件・大英帝国」
②すぐれている。ずばぬけている。重要。「大徳・偉大・大官たいかん・大役たいやく・大学者・大悪党」
㋐同じ役向きの最高位。(対)少。「大将たいしょう・だいしょう・大納言・大僧正」
㋑天子に関する物事に冠する語。「大権・大命・大葬・大詔」
㋒他人を尊敬して冠する語。「大兄たいけい」
③おおまか。あらまし。「大体・大勢たいせい・大意たいい」
④おおいに。はなはだ。おおげさ。「大の仲よし」「大慶たいけい・大言たいげん・大敗たいはい」
⑤おおきさ。「等身大・実物大」
⑥〔仏〕万物の構成元素。「四大・五大」
⑦「大学」の略。「大卒・都立大・女子大」
[解字]
人が両手両足をひろげて立っている象形。おおきい意を表す。
[下ツキ
偉大・遠大・郭大・拡大・過大・寛大・強大・極大・巨大・広大・高大・誇大・五大・最大・細大・散大・四大・至大・事大主義・重大・針小棒大・甚大・正大・盛大・絶大・壮大・増大・措大・粗大・尊大・多大・胆大心小・長大・著大・椽大・同大・特大・博大・莫大・肥大・尾大・厖大・膨大・夜郎自大・雄大
[難読]
大分おおいた・大雑把おおざっぱ・大晦おおつごもり・大晦日おおみそか・大凡おおよそ・大童おおわらわ・大鋸屑おがくず・大殿おとど・大人おとな・うし・大原女おはらめ・大鮃おひょう・大蛇おろち・大角豆ささげ・大刀たち・大蒜にんにく・おおびる・大和やまと


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おお【大】🔗⭐🔉振
おお オホ 【大】
■一■ (形動ナリ)
大きいさま。ゆったりしたさま。「あがため裁たばやや―に裁て/万葉 1278」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)「大きい」「多い」「広い」などの意を表す。
⇔小(コ)
「―男」「―雨」「―川」「―通り」
(2)程度のはなはだしいことを表す。「―あわて」「―にぎわい」「―騒ぎ」
(3)「くわしくない」「大体の」「こまやかでない」などの意を添える。「―づかみにする」「―味」
(4)「大事な」「重要な」の意を表す。「ここ一番の―勝負」「―一番」
(5)「最後の」「最終の」の意を表す。「―詰め」「―みそか」
(6)「上位の」「年長の」の意を表す。「―叔父」「―旦那」
(7)尊敬や賛美の気持ちを表す。「―御所」「―江戸」
おお-あしらい【大あしらひ】🔗⭐🔉振
おお-あしらい オホアシラヒ 【大あしらひ】
粗略に扱うこと。いいかげんなもてなし。「古参の人を―にするゆゑ/浮世草子・其磧諸国物語」
おおい【大い】🔗⭐🔉振
おおい オホイ 【大い】 (形動ナリ)
〔「おおき(なり)」の転〕
(1)形状の大きなさま。「なえたる衣どもの厚肥えたる,―なる籠にうちかけて/源氏(帚木)」
(2)程度のはなはだしいさま。「とうりう寺に上野(カンズケ)のみ子の―なるわざし給ふなるを/宇津保(藤原君)」
〔現在では,連体形「大いなる」と連用形「大いに」とが用いられる。→おおいなる・おおいに〕
おおい【大】🔗⭐🔉振
おおい オホイ 【大】 (接頭)
〔「おほき」の転〕
名詞に付く。
(1)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―まうちぎみ(大臣)」「―みつのくらゐ(正三位)」
(2)年長の人であることを表す。「―ぎみ(大君)」「―ご(大御)」
おおい-なる【大いなる】🔗⭐🔉振
おおい-なる オホイ― [1] 【大いなる】 (連体)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連体形から〕
大きい。また,偉大な。「―野望」
おおい-に【大いに】🔗⭐🔉振
おおい-に オホイ― [1] 【大いに】 (副)
〔形容動詞「おおい(なり)」の連用形から〕
程度が普通以上であるさま。非常に。はなはだ。「―愉快だ」「可能性は―ある」
おお-かぶり【大かぶり】🔗⭐🔉振
おお-かぶり オホ― 【大かぶり】
〔「かぶる」は芝居関係者の隠語「毛氈(モウセン)をかぶる」の略で,失策の意〕
大失敗。おおしくじり。「知れると―さ/洒落本・古契三娼」
おおき【大き】🔗⭐🔉振
おおき オホキ 【大き】
■一■ (形動ナリ)
〔本来は「多し」と同源。その連体形「おおき」が上代では分量の大きいこと,さらには質のすぐれたことに用いられたが,中古では「おおき(なり)」と形容動詞として用いられるに至った。→おおし(大)〕
(1)容積・面積が大であるさま。「いと―なる河あり/伊勢 9」
(2)規模が大がかりであるさま。「―なることもし給はば/源氏(若菜下)」
(3)程度が大であるさま。はなはだしいさま。「中御門京極のほどより―なる辻風おこりて/方丈記」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)大きい,偉大な,の意を表す。「―海」「―聖(ヒジリ)」
(2)同じ官職・位階のうち,上位であることを表す。「―ものまうすつかさ(大納言)」「―みつのくらゐ(正三位)」
おおき・い【大きい】🔗⭐🔉振
おおき・い オホキイ [3] 【大きい】 (形)
〔形容動詞「おおき(なり)」の語幹を形容詞化した語。室町時代以降の語〕
(1)(物の形の)容積・面積・身長などが他のものより上回っている。多くの範囲を占めている。「―・い箱」「―・い男」「―・く円を描く」
(2)規模がまさっている。勢力がある。「―・い会社」「―・い国」
(3)数量が多い。「生産量が―・い」「損害が―・い」
(4)年上である。「―・い兄さん」
(5)音量がまさっている。「声が―・い」
(6)度量がある。包容力がある。スケールが雄大だ。「気を―・く持つ」「―・い人物」「考えが―・い」「腹が―・い」
(7)重大である。重要である。「世間を驚かした―・い事件」「この契約の成功は会社にとって―・かった」
(8)おおげさだ。実際より誇張されている。「話が―・い」
(9)いばっている。謙虚でない。「―・い顔をする」「態度が―・い」
(10)程度がはなはだしい。ひどい。「それとこれとでは―・い違いだ」
〔名詞を修飾するときは形容動詞「おおきな」を使うことも多い〕
⇔ちいさい
→おおき
→おおきな
[派生] ――さ(名)
おおき-さ【大きさ】🔗⭐🔉振
おおき-さ オホキ― [0] 【大きさ】
(1)物の形・面積・容積などの程度。
(2)数量の多さの程度。「損害の―」
(3)規模・勢力・度量などの大きい程度。
おおきな【大きな】🔗⭐🔉振
おおきな=お世話🔗⭐🔉振
――お世話
よけいな世話。いらぬおせっかい。大きにお世話。他人がしてくれる世話を拒むときにいう語。
おおきな==顔(=面(ツラ))🔗⭐🔉振
――=顔(=面(ツラ))
(1)自分がえらい者であるかのような顔つき。いばった顔つき。
(2)悪いことをしながら平然とした態度。「張本人のくせに―をしている」
おおきな=口をき・く🔗⭐🔉振
――口をき・く
偉そうなことをいう。大きな口をたたく。「できもしないくせに―・くな」
おおきな=目(メ)にあ・う🔗⭐🔉振
――目(メ)にあ・う
ひどい目にあう。「今に帰つたら,―・はせてやりませう/滑稽本・浮世風呂 2」
おおき-に【大きに】🔗⭐🔉振
おおき-に オホキ― [1] 【大きに】
〔形容動詞「おおき(なり)」の連用形から。室町時代以降の語〕
■一■ (副)
(1)非常に。はなはだ。大いに。「―お世話だ」「―ありがとう」
(2)(相手の言葉に相づちを打つときに用いて)なるほど。まったく。「―そうかもしれませんね」
■二■ (感)
感謝やお礼の気持ちを表す言葉。ありがとう。関西地方で広く用いる。
おおき-め【大きめ】🔗⭐🔉振
おおき-め オホキ― [0] 【大きめ】 (名・形動)
少し大きいくらいである・こと(さま)。
⇔小さめ
「セーターを―に編む」
おおき-やか【大きやか】🔗⭐🔉振
おおき-やか オホキ― 【大きやか】 (形動ナリ)
大きなさま。大きそうに見えるさま。「―なる童女/枕草子 235」
おお・し【大し】🔗⭐🔉振
おお・し オホシ 【大し】 (形ク)
〔「多し」と同源。連体形の用例しかなく,のちには「おおき(なり)」という形容動詞として用いられた〕
(1)大きい。広い。「―・き海の水底(ミナソコ)深く思ひつつ/万葉 4491」
(2)偉大だ。「酒の名を聖(ヒジリ)と負(オオ)せし古(イニシエ)の―・き聖の言(コト)のよろしさ/万葉 339」
→おおき
おおずけ-な・い【大づけない】🔗⭐🔉振
おおずけ-な・い オホヅケ― 【大づけない】 (形)
〔近世語〕
全くふさわしくない。おとなげない。「―・くも証文書て人の命を助けしは/滑稽本・放屁論」
おお-だら【大だら】🔗⭐🔉振
おお-だら オホ― 【大だら】
〔「おおだんびら」の転〕
幅の広い太刀。「―腰にぼつ込む所を/浄瑠璃・夏祭」
おおつごもり【大つごもり】🔗⭐🔉振
おおつごもり オホツゴモリ 【大つごもり】
小説。樋口一葉作。1894年(明治27)「文学界」発表。薄幸の少女お峰の女中生活を通じての哀感を,大つごもりを背景に描く。
おおっ-ぴら【大っぴら】🔗⭐🔉振
おおっ-ぴら オホツ― [0] 【大っぴら】 (形動)
〔「おおびら」の促音添加〕
(1)人目や人聞きを気にしないさま。公然とするさま。「―に悪事を働く」
(2)表立つさま。人目にふれるようになるさま。「内情を―にするぞ」
おお-どた【大どた】🔗⭐🔉振
おお-どた オホ― [0] 【大どた】
〔取引用語で〕
相場が,端数(ハスウ)のないちょうどの額であること。
おお-どろ【大どろ】🔗⭐🔉振
おお-のら【大のら】🔗⭐🔉振
おお-のら オホ― 【大のら】
ひどいなまけもの。また,酒びたりの人。「やあ,此半七の―めは/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
おっき・い【大っきい】🔗⭐🔉振
おっき・い [3] 【大っきい】 (形)
「大きい」の転。
⇔ちっちゃい
「―・い手」
だい【大】🔗⭐🔉振
だい 【大】
■一■ [1] (名・形動)[文]ナリ
(1)数量や形・規模などが大きい・こと(さま)。
⇔小
「台風は上陸の公算が―だ」「声を―にする」
(2)物事の程度が大きいこと。はなはだしいこと。また,そのさま。
⇔小
「損害はきわめて―である」「責任は重く且つ―なり/花間鶯(鉄腸)」
(3)大小があるもののうち,大きいほうのもの。「生ビールの―」
(4)「大刀」の略。
(5)「大の月」の略。
⇔小
(6)「大便」の略。
(7)「大学」の略。「―卒」「女子―」
(8)地積の単位。一段三六〇歩の三分の二の,二四〇歩をいう。太閤検地以後は二〇〇歩。
(9)名詞の下に付いて,そのものぐらいの大きさである意を表す。「こぶし―の石」「等身―の人形」
→だいの(連語)
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)数量や形・規模が大きいことを表す。「―群集」「―豊作」
(2)偉大な,すぐれた,などの意を表す。「―日本」「―学者」
(3)状態や程度のはなはだしいさまを表す。「―サービス」「―混乱」
(4)地位,序列が上位であることを表す。「―僧正」「―宮司」
だい=なり小なり🔗⭐🔉振
――なり小なり
大きかろうが小さかろうが。程度の差はあっても。多かれ少なかれ。
だい=の虫を生かして小の虫を殺せ🔗⭐🔉振
――の虫を生かして小の虫を殺せ
重要なものを助けるためには,重要でないものを犠牲にすることになってもやむを得ない。小の虫を殺して大の虫を助ける。
だい=は小を兼ねる🔗⭐🔉振
――は小を兼ねる
大きいものは小さいものの効用をもあわせ持っている。
たい-した【大した】🔗⭐🔉振
たい-した [1] 【大した】 (連体)
(1)程度がはなはだしいさまをいう。非常な。たいへんな。ふつうはよい意味に用いられるが,時に悪い意味にも用いられることがある。「―男だ」「―人数だ」「―悪党だ」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)とりたてていうほどの。それほどの。「―問題ではない」
たい-して【大して】🔗⭐🔉振
たい-して [1] 【大して】 (副)
(1)(下に打ち消しの語を伴って)特別。それほど。さほど。「―よくない」「―困らない」
(2)程度がはなはだしいさま。「様子は好し,其上世辞がありまするので,―客がござります/真景累ヶ淵(円朝)」
だい-それた【大それた】🔗⭐🔉振
だい-それた [3] 【大それた】 (連体)
常識や道理からは考えられないほど大きくはずれているさまをいう語。とんでもない。全く非常識な。おおそれた。「―望みを抱く」
だい-の【大の】🔗⭐🔉振
だい-の 【大の】 (連語)
(1)大きな。「―男」
(2)成人した一人前の。「それが―大人のやることか」
(3)たいへんな。非常な。「―仲良し」「―苦手」
〔一語として,連体詞とする説もある〕
→だい(大)
だい-の-おとこ【大の男】🔗⭐🔉振
だい-の-おとこ ―ヲトコ [1] 【大の男】
成人した一人前の男。
だい-の-じ【大の字】🔗⭐🔉振
だい-の-じ [3] 【大の字】
「大」の字の形。特に,人間が両手両足を大きく広げた姿をいう。「―になって寝る」
だい-の-つき【大の月】🔗⭐🔉振
だい-の-つき [1] 【大の月】
太陽暦で三一日,陰暦では三〇日の日数がある月。すなわち,太陽暦で一・三・五・七・八・一〇・一二の各月。
⇔小の月
おおいに【大いに】(和英)🔗⭐🔉振
おおいに【大いに】
very much;greatly.
おおきい【大きい】(和英)🔗⭐🔉振
おおきさ【大きさ】(和英)🔗⭐🔉振
おおきな【大きな】(和英)🔗⭐🔉振
おおきな【大きな】
⇒大きい.〜顔をする give oneself airs.
おおざっぱ【大ざっぱな】(和英)🔗⭐🔉振
だい【大の】(和英)🔗⭐🔉振
たいした【大した】(和英)🔗⭐🔉振
たいして【大して】(和英)🔗⭐🔉振
たいして【大して】
very[much].→英和
だいだいてき【大々的に】(和英)🔗⭐🔉振
だいだいてき【大々的に】
on a large scale.
だいのじ【大の字になる】(和英)🔗⭐🔉振
だいのじ【大の字になる】
lie at full length;sprawl (だらしなく).→英和
もんがまえ【大きな門構えの】(和英)🔗⭐🔉振
もんがまえ【大きな門構えの】
with a large gate.
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