複数辞典一括検索+

かざ【風】🔗🔉

かざ】 「かぜ」の古形。他語に冠して複合語を作る。「―かみ」「―ぐるま」「―あな」

かざ‐おさえ【風押え】‥オサヘ🔗🔉

かざ‐おさえ風押え‥オサヘ 風に吹かれて飛散するのを防ぐためのおもし。

かざ‐がくれ【風隠れ】🔗🔉

かざ‐がくれ風隠れ】 防風のために作る物陰。また、風の当たらない物陰。玉葉集「木立をばつくろはずして桜花―にぞ植うべかりける」

かざ‐ぐも【風雲】🔗🔉

かざ‐ぐも風雲】 風が吹き始める前兆としての雲。かぜくも。義経記4「これこそ―よと申しも果てねば」

かざ‐ごし【風越】🔗🔉

かざ‐ごし風越】 ①風の吹きこすところ。 ②「風越の峰」の略。

かざごし‐の‐みね【風越の峰】🔗🔉

かざごし‐の‐みね風越の峰(→)風越山に同じ。(歌枕)

かざこし‐やま【風越山】🔗🔉

かざこし‐やま風越山】 長野県飯田市の西部にある山。標高1535メートル。白山権現がある。風越の峰。権現山。ふうえつざん。

かざ‐した【風下】🔗🔉

かざ‐した風下(→)「かざしも」に同じ。観音経鈔「我が居家は―なれば、のがるべきやう更になし」

かざ‐しも【風下】🔗🔉

かざ‐しも風下】 風の吹き進む方角。かざした。かざじり。かざさき。↔かざかみ ⇒風下に居る

○風下に居るかざしもにいる🔗🔉

○風下に居るかざしもにいる 人の影響下、支配下に居る。人の風儀を見習う。「風下に立つ」とも。 ⇒かざ‐しも【風下】

かざ‐はな【風花】🔗🔉

かざ‐はな風花】 (カザバナとも) ①初冬の風が立って雪または雨のちらちらと降ること。〈[季]冬〉。誹風柳多留7「―の内は居つづけ煮えきらず」 ②晴天にちらつく雪。風上かざかみの降雪地から風に送られてまばらに飛来する雪。〈[季]冬〉 ③「かざほろし」の異称。

かぜ【風】🔗🔉

かぜ】 ①空気の流れ。気流。特に、肌で感じるもの。古事記「畝火山木の葉騒ぎぬ―吹かむとす」。「―が出る」「―で流される」「世間の冷たい―に当たる」 ②なりゆき。形勢。風向き。人情本、春色辰巳園「サアサアでへぶ―の悪わりい請うけだ。行かう行かう」 ③ならわし。風習。しきたり。流儀。新勅撰和歌集「大和島根の―として」 ④(接尾語的に)そのようなそぶり。様子。「先輩―を吹かす」 ⑤㋐風の病やまい。 ㋑(「風邪」と書く)感冒。〈[季]冬〉。「―をひく」 ⇒風枝を鳴らさず ⇒風薫る ⇒風が吹けば桶屋が儲かる ⇒風冴ゆる ⇒風死す ⇒風に櫛り雨に沐う ⇒風に順いて呼ぶ ⇒風に付く ⇒風に靡く草 ⇒風に柳 ⇒風の吹きまわし ⇒風の前の塵 ⇒風破窓を射る ⇒風は吹けども山は動かず ⇒風邪は万病の元 ⇒風光る ⇒風を切る ⇒風を食らう ⇒風を吸い露を飲む ⇒風を掴む ⇒風を結ぶ

かぜ‐おと【風音】🔗🔉

かぜ‐おと風音】 風の音。かざおと。

○風が吹けば桶屋が儲かるかぜがふけばおけやがもうかる🔗🔉

○風が吹けば桶屋が儲かるかぜがふけばおけやがもうかる 風が吹くと砂ぼこりが出て盲人がふえ、盲人は三味線をひくのでそれに張る猫の皮が必要で猫が減り、そのため鼠がふえて桶をかじるので桶屋が繁盛する。思わぬ結果が生じる、あるいは、あてにならぬ期待をすることのたとえ。「大風が吹けば桶屋が喜ぶ」「風が吹けば箱屋が儲かる」などとも。 ⇒かぜ【風】

かぜ‐くも【風雲】🔗🔉

かぜ‐くも風雲】 ①風と雲。また、風に吹かれて流れる雲。万葉集19「足引の山川阻へなり―に言ことは通へど」 ②(→)「かざぐも」に同じ。

かぜとともにさりぬ【風と共に去りぬ】🔗🔉

かぜとともにさりぬ風と共に去りぬ】 (Gone with the Wind) ①ミッチェルの長編小説。1936年刊。勝気で情熱的な女スカーレット=オハラの生き方を、南北戦争時代の変転する社会を背景に描く。 ②1の映画化作品。1939年公開。主演ヴィヴィアン=リー・クラーク=ゲーブル。

○風に櫛り雨に沐うかぜにくしけずりあめにかみあらう🔗🔉

○風に櫛り雨に沐うかぜにくしけずりあめにかみあらう [晋書文帝紀]風雨にさらされて辛苦奔走すること。さまざまな苦労を体験するたとえ。櫛風沐雨しっぷうもくう⇒かぜ【風】

○風に順いて呼ぶかぜにしたがいてよぶ🔗🔉

○風に順いて呼ぶかぜにしたがいてよぶ [荀子勧学]風下に向かって呼べば、風力によって声がよく達するように、勢いに乗じて事をなせば、速く容易に成功する意。 ⇒かぜ【風】

○風に付くかぜにつく🔗🔉

○風に付くかぜにつく ①風にまかせる。風にのせる。源氏物語須磨「琴きんのこゑ、風につきてはるかに聞ゆるに」 ②風のたよりにことづけする。千載和歌集「言の葉しげくちりぢりの風に付けつつ聞ゆれど」 ⇒かぜ【風】

かぜにつれなきものがたり【風につれなき物語】🔗🔉

かぜにつれなきものがたり風につれなき物語】 鎌倉時代の物語。初めの1巻のみ現存。作者未詳。1271年(文永8)成立の風葉和歌集に歌46首収載。恋愛と人生のつれなさを叙する。

○風に靡く草かぜになびくくさ🔗🔉

○風に靡く草かぜになびくくさ [論語顔淵「君子の徳は風なり。小人の徳は草なり。草之これに風を上くわうれば必ず偃す」]権力者・有徳者になびき従う者のたとえ。 ⇒かぜ【風】

○風に柳かぜにやなぎ🔗🔉

○風に柳かぜにやなぎ 程よくあしらって逆らわないさま。柳に風。 ⇒かぜ【風】

かぜ‐の‐あし【風の脚】🔗🔉

かぜ‐の‐あし風の脚】 風の吹いてゆく動き。また、その速さ。

かぜ‐の‐いき【風の息】🔗🔉

かぜ‐の‐いき風の息】 〔気〕風速・風向の不規則な変動。地表付近の風に生じる。上層の風では比較的小さい。→突風→スコール→陣風

かぜ‐の‐いろ【風の色】🔗🔉

かぜ‐の‐いろ風の色】 (草木などの動きで知られる)風の動き。また、その趣。かぜいろ。玉葉集「八重葎むぐら秋の分け入る―を」

かぜ‐の‐おとずれ【風の訪れ】‥オトヅレ🔗🔉

かぜ‐の‐おとずれ風の訪れ‥オトヅレ 風の吹いてくることを人の訪れてくることにたとえていう語。謡曲、景清「―いづちとも、知らぬ迷ひのはかなさを」

かぜ‐の‐かみ【風の神】🔗🔉

かぜ‐の‐かみ風の神】 ①風を支配する神。級長津彦命しなつひこのみことをいう。 ②風邪をはやらせる疫神。〈[季]冬〉。好色二代男「―をおくると色町子共さはぎて」 ③江戸時代、風邪がはやる時、その疫神を追い払うと称して、仮面をかぶり太鼓を打って門付けして歩いた乞食。 ⇒かぜのかみ‐おくり【風の神送り】 ⇒かぜのかみ‐まつり【風の神祭】

かぜのかみ‐おくり【風の神送り】🔗🔉

かぜのかみ‐おくり風の神送り】 風邪がはやる時、その疫神を送り出す呪まじないの行事。大勢が風の神に擬した人形をかつぎ、提灯をともし、鉦・太鼓ではやし立てて練りあるき、町送りになどする。 ⇒かぜ‐の‐かみ【風の神】

かぜのかみ‐まつり【風の神祭】🔗🔉

かぜのかみ‐まつり風の神祭】 風災を免れ豊作を祈る祭。7月4日(今は7月第1日曜)まで1週間、奈良の竜田神社で行われる。風鎮祭。→風祭かざまつり ⇒かぜ‐の‐かみ【風の神】

かぜ‐の‐きこえ【風の聞え】🔗🔉

かぜ‐の‐きこえ風の聞え】 ほのかに聞くこと。うわさ。風聞ふうぶん。風のたより。

かぜ‐の‐こ【風の子】🔗🔉

かぜ‐の‐こ風の子】 子供が寒風の中でも元気に遊び楽しむことを言う語。「子供は―」

かぜ‐の‐さき【風の先】🔗🔉

かぜ‐の‐さき風の先】 風の吹き行く方向。かぜさき。かぜのすえ。

かぜ‐の‐したみず【風の下水】‥ミヅ🔗🔉

かぜ‐の‐したみず風の下水‥ミヅ 風に吹かれて落ちるしずく。夫木和歌抄9「山里の松より落つる―」

かぜ‐の‐すえ【風の末】‥スヱ🔗🔉

かぜ‐の‐すえ風の末‥スヱ 風の吹き行く方向。かぜのさき。新千載和歌集「をちこちの―なる葛かづらいづ方よりか思ひ絶えなむ」

かぜ‐の‐すがた【風の姿】🔗🔉

かぜ‐の‐すがた風の姿】 ①風に吹かれて草木のなびくさま。 ②(「風姿ふうし」の訓読)うるわしい姿。尭孝集「高き世に―もたちかくれ富士の烟の絶えぬ道とて」

かぜ‐の‐たまくら【風の手枕】🔗🔉

かぜ‐の‐たまくら風の手枕】 風に吹かれながら寝ること。拾遺和歌集愚草員外「―月のさむしろ」

かぜ‐の‐たより【風の便り】🔗🔉

かぜ‐の‐たより風の便り】 ①風が吹きおくること。風の使い。古今和歌集「花の香を―にたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる」 ②どこから来たとも分からぬほのかな便り。うわさ。風のつて。風聞ふうぶん。拾遺和歌集哀傷「君まさばまづぞ折らまし桜花―に聞くぞ悲しき」

かぜ‐の‐つかい【風の使】‥ツカヒ🔗🔉

かぜ‐の‐つかい風の使‥ツカヒ (→)「かぜのたより」1に同じ。

かぜ‐の‐つて【風の伝】🔗🔉

かぜ‐の‐つて風の伝(→)「かぜのたより」2に同じ。

かぜのと‐の【風の音の】🔗🔉

かぜのと‐の風の音の】 〔枕〕 (風の音のように遠くの意で)「遠き」にかかる。

かぜ‐の‐ながれ【風の流れ】🔗🔉

かぜ‐の‐ながれ風の流れ】 「風流ふうりゅう」を訓読した語。古今著聞集5「色深き君が心の花散りて身にしむ―とぞ見し」

かぜ‐の‐はふり【風の祝】🔗🔉

かぜ‐の‐はふり風の祝】 風をしずめるために、風神を祭る神官。風の祝子はふりこ

○風の吹きまわしかぜのふきまわし🔗🔉

○風の吹きまわしかぜのふきまわし その時のなりゆき。「どういう―か、今日は早起きだ」 ⇒かぜ【風】

かぜ‐の‐ぼん【風の盆】🔗🔉

かぜ‐の‐ぼん風の盆】 風の神を鎮め、豊年を祈る行事。富山市八尾やつお町で毎年二百十日の9月1日から3日間行われる。町中の男女が越中おわら節を三味線・胡弓・太鼓の伴奏で唄い、夜を徹して踊り歩く。おわらまつり。〈[季]秋〉

かぜ‐の‐ま【風の間】🔗🔉

かぜ‐の‐ま風の間】 風のやんでいる間。かざま。新勅撰和歌集「―に誰結びけん花すすき」

○風の前の塵かぜのまえのちり🔗🔉

○風の前の塵かぜのまえのちり 物事のはかなく不安定なことのたとえ。「風の前の灯火ともしび」とも。平家物語1「たけき者も遂にはほろびぬ。ひとへに―に同じ」 ⇒かぜ【風】

かぜのまたさぶろう【風の又三郎】‥ラウ🔗🔉

かぜのまたさぶろう風の又三郎‥ラウ 宮沢賢治作の童話。1934年(昭和9)刊。東北の小学校に転校してきた不思議な少年と、村の子供たちとの交流を描く。

かぜ‐の‐やどり【風の宿】🔗🔉

かぜ‐の‐やどり風の宿】 風を人と見なして、その宿るところ。古今和歌集「花散らす―は誰か知る」

かぜ‐の‐やなぎ【風の柳】🔗🔉

かぜ‐の‐やなぎ風の柳】 ①柳の枝が風に吹かれた時のように、ゆらゆらと動くさま。 ②さからわずに受け流すさま。柳に風。風に柳。

かぜ‐の‐やまい【風の病】‥ヤマヒ🔗🔉

かぜ‐の‐やまい風の病‥ヤマヒ ①邪気にあたって受けるという病気。 ②神経系統の病気、すなわち頭痛・骨節疼痛などの俗称。 ③感冒。

○風は吹けども山は動かずかぜはふけどもやまはうごかず🔗🔉

○風は吹けども山は動かずかぜはふけどもやまはうごかず まわりが騒がしく混乱していても、自若じじゃくとして少しも動じないたとえ。 ⇒かぜ【風】

かぜ‐ほろし【風ほろし】🔗🔉

かぜ‐ほろし風ほろし⇒かざほろし

○風を切るかぜをきる🔗🔉

○風を切るかぜをきる 速い速度で進むさま。 ⇒かぜ【風】

○風を食らうかぜをくらう🔗🔉

○風を食らうかぜをくらう 様子に感づいてすばやく逃げ去る。 ⇒かぜ【風】

○風を吸い露を飲むかぜをすいつゆをのむ🔗🔉

○風を吸い露を飲むかぜをすいつゆをのむ [荘子逍遥遊]仙人が食を絶って命をつないでいること。 ⇒かぜ【風】

○風を掴むかぜをつかむ🔗🔉

○風を掴むかぜをつかむ てがかりなくつかまえどころのないことにいう。「風を結ぶ」「雲をつかむ」とも。 ⇒かぜ【風】

○風を結ぶかぜをむすぶ🔗🔉

○風を結ぶかぜをむすぶ (→)「風を掴つかむ」に同じ。 ⇒かぜ【風】

し【風】🔗🔉

】 (複合語として用いる)「かぜ」の古語。万葉集13「荒風あらしの吹けば」。山家集「風巻しまき横切る」

ふう【風】🔗🔉

ふう】 ①慣習。ならわし。また、物事のしかた。やり方。「昔の―を守る」 ②おもむき。あじわい。いかにもそれらしい様子。また、それらしいふり。「君子の―がある」「何気ない―を装う」「フランス―」 ③なりふり。すがた。日葡辞書「フウノヨイヒト」 ④詩経の国風。一国の風化の有様を詠じた詩。その国その国の民謡。また、漢詩の六義りくぎの一つ。→六義。 ⑤仏教で、四大しだいの一つ。

ふう‐あつ【風圧】🔗🔉

ふう‐あつ風圧】 風が物体に与える圧力。風速の2乗に比例して増加する。

ふう‐い【風位】‥ヰ🔗🔉

ふう‐い風位‥ヰ 風の吹いてくる方向。風向。

ふう‐い【風威】‥ヰ🔗🔉

ふう‐い風威‥ヰ はげしい風の威力。

ふう‐いん【風韻】‥ヰン🔗🔉

ふう‐いん風韻‥ヰン おもむきのあること。雅致。風趣。風致。

ふう‐う【風雨】🔗🔉

ふう‐う風雨】 ①風と雨。 ②風の加わった強い雨。あめかぜ。あらし。暴風雨。 ⇒ふうう‐みつ【風雨密】

ふうう‐みつ【風雨密】🔗🔉

ふうう‐みつ風雨密】 雨や風を通さないこと。水密よりは密閉性が劣る。 ⇒ふう‐う【風雨】

ふう‐うん【風雲】🔗🔉

ふう‐うん風雲】 ①風と雲。自然。 ②竜が風と雲とを得て天に昇るように、英雄豪傑などが世に頭角を表す好い機会。また、世が大きく動こうとする気運。「―に乗ずる」 ⇒ふううん‐じ【風雲児】 ⇒ふううん‐の‐かい【風雲の会】 ⇒ふううん‐の‐こころざし【風雲の志】 ⇒ふううん‐の‐じょう【風雲の情】 ⇒風雲急を告げる

○風雲急を告げるふううんきゅうをつげる🔗🔉

○風雲急を告げるふううんきゅうをつげる 事態が急変し、大事件が起きそうな様子となる。 ⇒ふう‐うん【風雲】

ふううん‐じ【風雲児】🔗🔉

ふううん‐じ風雲児】 風雲に際会した人。好機に乗じて世に頭角を表した人。 ⇒ふう‐うん【風雲】

ふううん‐の‐かい【風雲の会】‥クワイ🔗🔉

ふううん‐の‐かい風雲の会‥クワイ ①竜が風雲を得て勢いを得るように、英主と賢臣とが出会うこと。 ②英傑などが時機に乗じて志を遂げる好機。 ⇒ふう‐うん【風雲】

ふううん‐の‐こころざし【風雲の志】🔗🔉

ふううん‐の‐こころざし風雲の志】 風雲に乗じて大事をなそうとする志。 ⇒ふう‐うん【風雲】

ふううん‐の‐じょう【風雲の情】‥ジヤウ🔗🔉

ふううん‐の‐じょう風雲の情‥ジヤウ 自然の山野をさすらう旅に出たいという心。 ⇒ふう‐うん【風雲】

ふう‐えん【風炎】🔗🔉

ふう‐えん風炎】 〔気〕(→)フェーンのこと。

ふう‐か【風化】‥クワ🔗🔉

ふう‐か風化‥クワ ①徳によって教化すること。性霊集3「君臣―の道」 ②地表およびその近くの岩石が、空気・水などの物理的・化学的作用で次第にくずされること。岩石が土に変わる変化の過程。比喩的に、心にきざまれたものが弱くなって行くこと。「戦争体験が―する」 ③硫酸ナトリウムの十水和物すいわぶつ、炭酸ナトリウムの十水和物などのように結晶水を含んだ結晶が、空気中で漸次水分を失って、粉末状の物質に変わる現象。風解。 ⇒ふうか‐せっかい【風化石灰】

ふうか‐せっかい【風化石灰】‥クワセキクワイ🔗🔉

ふうか‐せっかい風化石灰‥クワセキクワイ 空気中に長くさらした生石灰が、空気中の水を吸収して崩壊した白色の粉末、すなわち消石灰。ふけばい。 ⇒ふう‐か【風化】

ふり【振り・風】🔗🔉

ふり振り・風】 [一]〔名〕 ①振ること。振り動くこと。振りぐあい。「振子の―」「バットの―が大きい」 ②外形。すがた。なり。浄瑠璃、凱陣八島「色よし、―よし」 ③習慣。しきたり。ふう。甲陽軍鑑3「大方家の―になるなり」 ④ふるまい。動作。挙動。「人の―見てわが―直せ」 ⑤それらしくよそおうこと。ふう。「知らぬ―をする」 ⑥舞踊の仕草しぐさ。また、歌詞の意味する所を形に現すこと。「富士の山」という歌詞に対して、両手で富士の山を描く類。また、舞台で、俳優の動作全部を指す。所作しょさ。科しぐさ。「―をつける」 ⑦(通りすがりで)なじみでないこと。「―の客」 ⑧褌ふんどしや腰巻を着けないこと。 ⑨女物の和服で、袖付から袖下までのあいた部分。また、振袖の略。→和服(図)。 ⑩ゆがみ。ずれ。浄瑠璃、一谷嫩軍記「ちつくり笠に―がある」 ⑪やりくり。ふりまわし。日本永代蔵6「借銀かさみ、次第に―に詰まり」 ⑫振袖新造の略。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「片町の―を内へ呼び入れ」 ⑬振り売りの略。冬の日「荻織る笠を市に―する」 [二]〔接尾〕 ①刀剣を数えるのに用いる語。 ②⇒ぶり(振り・風)

ぶり【振り・風】🔗🔉

ぶり振り・風】 〔接尾〕 ①名詞や動詞連用形に付いて、形・姿・様子を表す。「身―」「人形―」「男―を上げる」「小―な体」 ▷「っぷり」と変化する場合もある。「飲みっぷり」 ②時間を表す語に付いて、時日の経過の程度を表す。「久し―」「1年―」 ③数量を表す語に付いて、その量に相当する意を表す。「二人―の大盛」 ④歌のふしを名づけるのに、歌詞の最初の語に付ける語。「みずぐき―」

[漢]風🔗🔉

 〔几部7画〕 ⇒風部

[漢]風🔗🔉

 字形  筆順 〔風部0画/9画/教育/4187・4977〕 〔音〕フウ(漢) (呉) 〔訓〕かぜかざ= [意味] ①かぜ。「風雨・風車・暴風・扇風機」 ②かぜのようにそれとなく伝わる。「風聞・風評」 ③かぜになびかせる。教化する。「風教」 ④かぜになびくように自然に形成されたしきたり。ならわし。「土地の風に染まる」「風俗・風習・家風」。特に、『詩経』の六義りくぎの一つで、諸国のおくにぶりを歌った民謡。「国風」 ⑤それとなく現れた様子。 ㋐すがた。様式。「風采ふうさい・風格・洋風・現代風」 ㋑自然のけしき。おもむき。「風景・風情ふぜい・風流」 ⑥寒気・邪気・ウイルスによる病気。「風邪・中風ちゅうぶう」 ⑦遠まわしに言う。ほのめかす。(同)諷。「風刺・風喩ふうゆ」 [解字] もと、「鳳ほう」の字をおおとりがはばたいて起こすかぜの意味に用いた。「風」は、「鳳」の「鳥」を「虫」に変えた文字。「」が音符で、風の音を表すとも、風を受ける舟の帆を表すとも説かれる。は異体字。 [下ツキ 悪風・一風・威風・遺風・異風・陰風・淫風・横風・欧風・海風・凱風・学風・下風・家風・画風・棋風・気風・逆風・強風・狂風・矯風・驚風・金風・颶風・薫風・芸風・黄雀風・校風・光風・高風・業風・国風・古風・五風十雨・作風・朔風・疾風・櫛風沐雨・士風・秋風・春風・順風・嘯風・蕉風・書風・新風・腥風・清風・整風・旋風・扇風機・送風・台風・颱風・大風・中風・通風・痛風・唐風・東風・突風・南風・軟風・熱風・俳風・爆風・破傷風・破風・蛮風・半風子・微風・美風・屛風・弊風・偏西風・辺風・貿易風・防風・暴風・無風・洋風・陸風・涼風・良風・緑風・厲風・烈風・和風 [難読] 風邪かぜ・風信子ヒヤシンス

広辞苑で始まるの検索結果 1-78もっと読み込む